定山渓合宿研修会

恒例の沖ヨガ北海道の合宿を定山渓で行いました。なかなか予約の取れない研修所で去年に続いてラッキーでした。環境良し、キレイ、美味しい、安いで満足でした。合宿では普段、教室でできないまとまったヨガを行う機会です。柔軟体操・瞑想・DVD「生きる」鑑賞・基本ポーズ・呼吸法・笑い行・そして懇親会・朝は般若心経の読経・足ゆらし・首ゆらしの癒し・五臓六腑のお勉強・優しくて厳しい強化法とあっという間の合宿でした。いつもは入れないお風呂にもたっぷり時間がありました。
終わった後は有志10数人でケーキ食べ放題、コーヒなど飲み放題、足湯し放題、ゆったりした空間で「すっと安らぐ定山渓時間」の「心の里貞定山」入場料1000円。最高の時間でした。
錦渓

心の里

国際ヨガの日

aozora1506brg  AUM  国際ヨガの日ロゴ
インドのモディ首相の提案のもとで6月21日は「国際ヨガの日」と制定することを国連で宣言されました。このことで、この日は全世界でヨガの催しが開催されると思います。そのくらいヨガが世界に広がったということは長年、ヨガに携わったものとして感慨深いものです。またはじめの頃は認知活動していたのが嘘のようです。最近ではあまり依頼も少なくなりましたが、20年以上前には市町村や上場企業からの保健部門や福利厚生部門で要請され道内を端から端まで・・釧路、稚内、網走、北見、函館を駆け回っていました。札幌近隣でも同様です。またたくさんの仲間にも巡り会え、現在もともに活動しています。
 この日は偶然に前から企画していた「青空ヨガ」があります。あとで新聞に制定されたと知って急遽「国際ヨガの日」記念項目を入れました。この青空ヨガは今年で5回目になり、札幌の中心にあってパークホテルやキタラ札幌コンサートホールのある中島公園で開催します。昼前の1時間ですが、学院の研究生が企画をし、楽しいカリキュラムを作っています。また北海道新聞の夕刊にも19日夕刊に告知されるようです。終わった後は木陰の中で思い思いのグループで、ランチを楽しむことになるでしょう。
 この国際ヨガの日にちなんで日本インド大使館では日本にヨガの種をまいた方、団体を招待して功労賞を授与することになりました。大使館からのメッセージよると沖正弘氏と名前を挙げられ、その関係の団体が沖ヨガ協会だけでなく他にも参加を呼びかけていました。沖先生の交流の深さを改めて知りました。
 札幌では私がヨガを始めたころ、南1条に交通公社ビル、今はきれいなファッションビル、IKEUCHIZONEになりましたが、古いビルの6階で体操教室を開いていました。そのときと地下でタージマハールというカレーレストランを創業したてのころ、社長のダニエルさんと知り合いました。今では札幌ではタージマハールというとインドのお寺というよりカレーとでてきます。今度の受賞の件でダニエルさんに会っておこうと思い、ファクトリー店に行くと奥様もおられて当時のことやインドのリシケシ、ガンゴトリなど聖地の話で盛り上がりました。最後に奥様もヨガをやりたい、ぜひ水野さんのところでと話が進んだのですが、インドの方にとってヨガとは瞑想と呼吸法を意味することなのです。実情を話をし、日本のヨガでは動きが中心だというと驚き、ヨガの入会はたち消えてしまいました。
 たしかにヨガはヒンズ教の一部であり、破壊の神シバ神を祭っているのです。輪廻転生の世界は仏教でもありますが、インドのそれはもっと現実化し、破壊されることで創造が生まれる、現世を生きることは生まれ変わりを期待して修行するという意味合いがあるそうです。カーストという制度は憲法で禁止されていますが、まだ民衆の中では生き続け、業績を上げることで上の段のカーストにあがるということもあるそうです。またヒンズ教ではオーム(aum)というマントラは聖なる音になっています。神社で手を合わすと同じようにオームを唱えること、そのオームは日本ではオンという真言になったり、阿吽という意味になったりして口を開ける「あー」、口を閉じる「ん」として始めから終わりまでと言う意味ではヒンズ教のブラフマ創造、ビシュヌ維持、シバ破壊と通じるところがあります。またこのあうんは神社の狛犬こまいぬや仁王、シーサーなど宗教的意味合いが隠されています。
 そういうことを学んだ私は教室授業ではインドの文化、ヨガのことを改めて実践しなおすということで授業の始めにアオンというマントラから初めてプラナヤマ、瞑想を追加しています。それでもクラスは体操的な要素は抜けられませんが沖先生のヨガがヒンズ教的でなく「命を限りなく強化し、改造していく」ヨガですからただ祈るだけでなく、動きや合掌を伴うクラスにしていきたいと思っています。それでも瞑想と呼吸法が加わっただけでもいい感じだと思います。
 

催眠法

催眠療法

 昭和63年の新聞記事を見つけました。「催眠療法」の新聞記事は黄ばんでいましたが、なんとか読めそうです。おもえばヨガを学び始めたころ「催眠入門」たる名称で2泊3日くらいの日程で学んだのが、立木寅雄先生の研修会でした。先生は催眠療法と催眠術は違う、れっきとした催眠療法は心理学であり治療法なのだと言っておられました。
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イメージトレーニング(エミールクーエの暗示法)

イメージは「心に浮かんでくるもの。想像すること」ことですが、これは心理学の分野で意識とか顕在意識とか言われています。そして無意識、潜在意識という世界もあります。イメージトレーニングはこの意識、無意識を利用して願いをかなえる方法です。心の法則を知っておくと日常生活で役立つことがいっぱいありますのでぜひマスターしてください。 続きを読む

札幌でヨガを学ぶなら水野ヨガ学院

水野ヨガ学院
札幌市中央区北1条西3丁目3-31古久根ビル4F
  (チカホ9番出口)
http://www.mizunoyoga.com
yoga@mizunoyoga.com
011-222-1480

はじめて受講される方へ
ヨガは心と体を呼吸で結ぶことをいいます。
心静かにゆっくり動くことを学んでください。
そして丁寧にやさしく自分を扱います。大きなリラックスが得られるでしょう。
そのリラックスはストレス解消や健康、老化防止、美容に役立つことでしょう。

水野ヨガの特徴
呼吸法からはじめ手足の刺激で体を温めてそれから各種の動きやポーズを作ります
。体を感じることや連動性を大切にして楽に動ける方法を学んでいきます。
他にテーマを作ってマッサージや腹筋強化、笑いヨガ、瞑想など行います。
動きだけでなく、健康に役立つ食事や心がまえなどの情報も提供しています。

代表 水野健二 紹介
1948年生まれ。三島市沖ヨガ修道場沖正弘導師に師事。
札幌にて道新文化センター、朝日カルチャーほかでヨガ指導を始め、
昭和62年当地でヨガの教室を創業し現在は代表であり、
外部の活動としてNPO法人沖ヨガ協会副理事長。
「体が硬い人のためのヨガ」をPHP研究所から発刊。

大橋指圧(Ohashiatsu)再考

 十数年前に沖ヨガ修道場(当時龍村修・道場長)の紹介で、札幌市内で大橋指圧のセミナーがありました。会場は札幌中央区内の某有名な臨済宗のお寺の一室です。大変な評判で小さな会場ではありましたが入りきれないくらいの参加者がありました。そして翌年もそのセミナーは催され大好評でした。そのセミナーは指圧をすることで、する人がリラックスすることや指圧をする人の体の使い方がヨガと同じ考えであり、しばらくは学院のカリキュラムにも、入れたくらいでした。 

講師の大橋渉先生はNY在住で大学卒業後、アメリカに渡り、そのまま指圧の普及活動をされていました。今もhpなどを見ると活発に活動されています。

 彼はアメリカで、日本で著名であった増永静人師のアメリカ指圧講演旅行の通訳として同行や翻訳をしました。その影響もあり経絡指圧として治療師でなく、指圧をする人の心身一如の教育としての指圧をOhashiatsuとして確立されました。教育というのは東洋の心を、指圧を通して支え合う、触れ続ける、自然であることの大切さを伝えるものでした。

 今回、私はもう一度復習をかねて、経絡指圧を学ぶことにしました。経絡についてはこれも昔ですが、祖である奥山龍峰師下の皇法指圧・八光流柔術を学んだときから興味があり、大橋指圧になじみやすかったと思います。その経絡を面白い観点から述べた書物「気の経絡指圧」(遠藤亮及)を手に入れたこともあって大いに参考になっています。その著者は増永静人門下生であったとのことでした。

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経絡とは体全体に気が流れる筋道のことを言います。その経絡の気脈の流れで心身の活動を行っているという東洋哲学、医学の考えです。その経絡が弱くなったり強くなったりして心身の状況が変化し、ときには病になり、治ったりすると考えられています。そしてその経絡上に経穴というツボが存在し気の出し入れを行っていて、指圧や針きゅうなどを行って気をコントロールするのですが、この気については今では太極拳や気功で十分な理解が進んでいます。

また、気とは目に見えるものでなく、存在しているとか、働いていることを言います。動きの中にしかないのです。(「気の経絡指圧」)マクロビオティックの基礎理論である食養の陰陽理論は無の存在からあらゆるものが陰と陽に別れ、それら結合して陰陽の優劣のある、形あるものが現れたと言います。ですから経絡も陰の働きあるもの、陽の働きあるものに分かれています。

 

気を出す方法は古代中国では導引が気を出すトレーニングと言われ「武術・体操・瞑想」の訓練をしたとのことです。私の6年間習った八光流柔術もいつも経絡を意識し、殺法にもなり、活法にもなるツボ刺激などがありました。そして今はヨガを学んでいますがこれも気を意識するものでしょう。それは気がイメージを含んでいるからです。

先の気の説明の中で「気」とは動きの中のみにあるとありました。それは気が強く働くためには「動き」が欠かせません。ヨガの動きもそうです。力づくの体操にしてしまうと気は出にくくなります。イメージを抱いて気持ちよく流れるように動くことが大切です。大橋指圧もそうです。大橋師はこの指圧を太極拳と言ったりダンスと言ったりしています。共に肚を意識し、流れるような動きをとることで気の循環は促進し、生命力が活発になっていくのです。

 

「気の経絡指圧」には以下に気のことをわかりやすく説明しています。

経絡は気の流れ、生命活動の生命活動の根本である。これが内臓機能や身体姿勢などの動き、意識、無意識をも含んでいる。

経絡が行っている気の働きとは次の通りである。

・肺・大腸経 内外の気のエネルギーの交換

・胃・脾経 気エネルギーを取り込み、消化する

・心・小腸経 消化した気エネルギーを吸収する

・腎・膀胱経 吸収した気エネルギーに基づいて行動を準備する

・心包・三焦経 気エネルギーを全身に循環させる

・肝・胆経 気エネルギーの活用と貯蔵

これらの経絡名は古代から存在しているもので、江戸末期になって杉田玄白らがオランダのターヘルアナトミア人体解剖図から日本語訳の臓器名を付けるときその臓器の役割(エネルギーの働き)から気の経絡を拝借したのです。現代人は内臓器をよく知っていますから経絡名を臓器と関連してしまうのですが、臓器とは関係なく、経絡は気のエネルギーの働きなのです。

大橋師は指圧をしているときに何度も「肚」という言葉を使いました。肚(はら)とは丹田の日本語名です。インドのサンスクリットではウディヤーナ、中国で丹田となるのです。沖導師は丹田仏性をわかりやすく以下の図のように説明しています。

 




 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   


 

 
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すなわち心と肚を同列に扱っているのです。心身一如という言葉は肚を鍛えることで心を鍛えることができる、それが道場で行われていた生命強化法でした。肚を鍛えることで、ストレス解消も心を強くすることもリラックスも自由な心を作ることも積極的な心を作ることもできるのです。

 

また、沖導師の講義では「自他一如」という言葉がよく出てきます。これは仏性の説明のときであり、自分を愛するように相手を大切にする、社会を大切にするという人間愛とも言うのが仏性なのでしょう。大橋師も指圧のときには相手の気持ちを感じる、相手が望むところに手を持っていくこと、そして相手と一体になって施術することが自他一如だと言っています。強化法の目的も心身一如から自他一如へとつながることを目的としたヨガ行法でした。ですから大橋指圧も沖道ヨガ(沖導師が伝えたヨガ)もともに丹田仏性啓発行法(たんでんぶっしょうけいはつぎょうほう)と言ってもいいと思います。

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アサナは気持ちよくつなげる

 下の資料は15年くらい前に台湾で指導者養成クラスを担当させてもらったとき、空き時間がたくさんあり
観光も得意な街の徘徊も飽きてホテルでアサナの連続パターンを描いていました。
アサナの解釈にもよりますが、きつい動きやポーズを力づくや我慢して作るより、気持ちよく楽に作った方が体にも気持ちにも絶対いいよという信念はこの頃からで、今に続いています。
確かにきつい動きをやっているといつの間にか楽になるのですが動きが良くなって慣れるのか、きついままで悲鳴の感じるレベルが下がって鈍感さで感じなくなるのかわかりませんが、常に心身に負荷をかけていることはいいとは思いません。いかに楽に仕事をするか、楽に体を動かすかこの辺が世の名人といわれることをみても当然だと思います。

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今回この資料を出して、ところどころで講習会をやってみて、これだけの流れでなく無数に流れが作れることに気がつきました。力を抜いて肘や膝を動かすと面白い動きも、できそうもないことが可能性となって現れます。
例えば赤ちゃんの這い這いは脳の発達の最たるもので、進化に応じて足や膝だけではなく手や肘や腿の力強さが表れます。それをそのまま赤ちゃんになって肘、膝を動かしてみると今までの完成ポーズのレベルが上がるのです。
またネコのポーズを作り、うつぶせになって膝を左右に転がして這い這いの動作する、そしてネコから犬のポーズを作ると断然レベルが上がっているのです。(犬のポーズのレベルが上がるとはしっかりと手足で床をつかみ、頭を床につけることを言います。頭を下にするだけでは不十分になっていることに気がつきます。ちょうど前屈でできるのに中途半端な倒れ方と同じです。)

あるポーズから次のポーズに思い付きで進み、また元に戻り、又進んでいくと体の感覚が変わっていくのは進化と退化を繰り返した生命の不思議さをも見る気持ちです。(四足でスピードが得られるのにもかかわらず二本足で立ってしまったヒト。その分、別の能力を得たのも進化から退化、そして別の進化を遂げたという例でしょう。)

台湾の合宿に参加する

私が所属する総合ヨガ協会は台湾の沖道ヨガ会と互いに合宿などで交流をしています。台湾のヨガ会の活動は27年を経て、会として大先輩ですが創業者の方々が高齢になり、若返りをはかって順調に来ていますが日本のヨガ協会はまだその途中です。
今回も2年ぶりに秋季営という合宿に参加しました。千歳から台北へ直行便があり4時間のフライトで中華民国台湾に到着しました。桃園国際空港は辛亥革命から建国100年のお祭りで華僑が世界中から帰国をしているので混雑しています。迎えの頼さんは心配そうに入国待合室で待っていてくれました。4車線のハイウェーを一路、台北市に向かいます。左右では新たな高速道路なのかモノレールなのか工事があちらこちらで行われています。
翌日、日月譚(にちげつたん)という観光、リゾートの名所に大型バスで向かうのですがそのお祭りで高速道路は渋滞です。バスの中からは日本によく似た風景を4時間かけて目的地に向かうのですが風光明媚な湖は少し見ただけで、合宿所に吸い込まれました。
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2泊3日の合宿は日本人8人含めて100人以上の参加者でした。台湾の参加者の特徴は若い人が多いこと、体が柔らかいこと、よく笑うこと、規律正しいことでした。前の理事長は仏教に詳しくその哲学を説きましたが今回は哲学的な講義はなく、私たち日本人3名が所々で沖ヨガの考え方を披露しました。80分の授業ですが通訳を入れていますので実質40分で少ない時間です。
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私は3講座担当させていただきました。そのうちの一つを簡単に紹介したいと思います。
台湾と北海道に関係する話しを私のエピソードとして紹介しました。まず20歳の頃、私は探検部に所属していました。今もそうですが探検部は学術探検が主でした。(私は無人島調査というより踏破だけだったのですが)当時は過疎地に向かって古老の話を聞いて生活や文化を聞き出しレポートにするのです。京都比良山の西麓の朽木村や島根県の某地などで活動しました。そしてあるグループは大きな計画を立て、台湾の高砂族、中でもアミ族の文化人類学的な調査しました。(当時のキャプテンは今博物館の偉い人になっています。)古老の話しも高砂族の人たちも今は文化的な生活をしているかもしれませんが50年100年前の生活を知ることは知恵を出してたくましく生きることが生活だったと思います。彼らは私たちの一番身近な祖先です。同じように北海道にもアイヌ民族がいますし130年くらい前から倭人の進出が多くなりました。彼らは冬の寒さを克服するために想像を絶する生活をしていたと思います。食料がない、熊の出没、バッタの大群などで農作物が全滅など初期の開拓は大変だったと聞いています。これは台湾、北海道だけでなく世界中がそうでした。なにも生命強化法などという言葉を使わなくても生活がそうだったのです。そのパワーが私たちにもあることを知りましょうといった具合です。
現理事長の張さんは筋肉もりもりでいてアサナがきれいです。それは努力の賜物です。毎朝4時から2時間のアサナ練習をしています。今回も同行者5人くらいが行っていましたが私は見学だけさせていただきました。
台湾の夜明けは遅く5時頃で真っ暗です。
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台湾はさすが暑く、部屋の中はどこもクーラが効いています。それで台湾の皆さんは長袖のシャツは必携みたいです。食事はパイナップルやトマトがスープの中に入っていたりしていましたがヨガ関係者ということでベジタリアン食でした。野菜、青物が多く何でも食料にできるようです。
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あっという間に合宿が終わり、一人桃園市内のホテルに入り大きなダブルベッドでご満悦です。シャワーから解放され湯船にも久しぶりに入りました。近くのセブンイレブンに入ったのですが商品は当たり前ですが日本の商品はどこにも見当たりません。おにぎりもシンプルなのはありませんでした。しかし日本語通じたのはうれしかった。すごいと思いました。結構日本語を話しする人がいるのです。翌日また頼さんに迎えにきてもらい彼女の新しいスタジオ、道場を見せてもらいました。彼女は今もヨガ会の役員であり、前まで事務局長として能力の高い人でした。その彼女が独立するというのです。がんばってほしいと思います。空港では彼女にハグされ、これからも縁ができそうな台湾にひとまずさよならです。

珍しい果物がありました。名前のわからないものがあります。
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Taiwan6 これは龍眼という果物と柿ですが柿は渋抜きで皮がめちゃくちゃ薄いです。 Taiwan4

薄荷工場見学

北見へ連休中に行きました。時間があったのであちこちと見学をしましたが、圧巻はここで紹介する薄荷工場とピアソン記念館です。どちらもヨガの「生命即神」でいう昔の人の生きるエネルギーが込められています。そして日本の大きな歴史から忘れられた存在でもたくましく生きてきたあかしがここにありました。
まず、薄荷工場についてですが今の読み名はハッカ工場でしょう。工場記念館の係の人は丁寧にたくさん教えてくれました。そして又この小さな記念館に見学者が多かったことも驚きました。
昭和15年頃から今も北海道の大企業のホクレンが北見にはっか工場を作り、戦後間もなくはっかは世界需要の70%を作付けしていたと言います。そして戦後間もなく天皇、しばらくして皇太子(現天皇)が見学に訪れているほど盛況だったのでしょう。ところが貿易自由化や合成品のメントルがあらわれると急速に衰え昭和末期には工場は閉鎖されました。
係の人は外国産のハッカは結晶ができないが日本産は水晶のようなハッカ脳と言われる針状の結晶ができるのが特色だとのことです。この針を食べてみなさいといわれ口に含むと胃腸薬を飲んだみたいにお腹がすうすうします。ハッカの使い道は薬品食品だけでなく、防虫や化粧品タバコやお菓子などたくさんの用途があります。今は当然、原料はメントールです。
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以前にアロマを勉強していたときに植物から抽出される芳香成分は合成品では作れない素晴らしい成分があると教わりましたが、製造単価だけを考えると企業製品は合成物にいくのでしょう。
このハッカを作る農家の数も莫大な土地でこの地方を潤わしたと言います。
写真で見ると農家毎が中間の生成物を作る化学工場のようなものでありました。昔の人はこのように手間ひまをかけて物を作っていたのです。
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北見の土産物店にあるハッカのお土産はほとんど北見では作っていないしまた合成品であると言います。私は工場で北見産のシソから作った本物のハッカを購入しました。そして針状のハッカ脳は車にティッシュに包んで芳香剤にしています。
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未来を生きる子供たち

沖導師の著作に「生きている教育 沖ヨガ式子供教育」というのがあります。未来の子供たちへの期待とそれを取り巻く大人たちの啓蒙書です。教育というテーマは社会システムの中で文科省などで厳格に規制されていますが、個々の子供は育てられるのでなく、DNAのプログラムの中で、時間というプログラムと時間の環境と内容で心身が成長していきます。次世代の日本国民をつくる重要な役割があるだけでなく、沖導師は世界を見据える子供教育であるべきだと説いていました。
私はちょうど良いときに「天才と、キンピラゴボウの作り方」という本を読む機会があり、著者である母親の自然食と自然の中での教育の結果を驚嘆な育てかたで、命の可能性を知りました。しかし誰もがこの著者のように育てられるわけでなく、日本国民や制度がこの著者の活動に対して寛容になれたときには大きくクローズアップされると思いました。簡単にあらましを説明しますと、玄米菜食をすることから著者の大病が治り、現代医療を否定した、また一般の教育方針からかけ離れた子供教育を母親、著者の孤軍奮闘で天才を育て上げた内容です。著者の哲学は早いうちから成長を促すような立ち歩きではなく、いつまでもはいはいであり、歩けるようになれば勉強をさせずに、戸外で育て遊ばせること、テレビなどで脳に早くから不要な情報を入れさせないことを基本としていました。成績は中学校まで3人ともほとんどオール1であり、15歳で大検入試合格させ、それぞれがイタリアで音楽関係や日本で医学関係他でそれこそ天才を作ったという内容です。
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さて、今日、受講生の前からの勧めで「未来を生きる君たちへ」というデンマーク映画を見ました。普段はエキナカの大きなスクリーンでメジャな内容の映画を見ることが多いのですがマイナーで、客席は30席くらいの小さな映画館です。パンフレットをもらったのである程度ストーリは読めると思います。要するに可能性のある子供だが大人と同じように仕返しという犯罪を犯して友人を傷つけてしまうが謙虚にあやまり、反省をしました。大人同士は勝ち負け、仕返し、闘争、戦争の中で生きているが、子供の屈託のない明るい表情こそが大人たちにも未来に明るさを感じさせる希望なのだと言うストーリです。
沖導師も子供から心の狭い大人がもっと学ぶべきであり、可能性を奪っては行けない、もっとたくさんの体験をさせること、自分で考える力や生きる力をつけられるようにすべきだと説いていました。
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