手元の見過ぎ失敗を招く

新聞記事のタイトルです。記事の内容は難しそうですが、
ピアノの練習、バスケのドリブル、パソコンのタイピングなどは手元が見ない方が早く、上手にできるという内容です。
私にとってはどれも身に覚えがないのですが、なるほどと思いました。
ある人との話しで、年のせいか、駅の下りの階段で若い人に追い抜かれることが多くなった。
降りるのが遅くなったのは、転ばないように足下をいつも見ているからだという。
全く視線を外すことはできないが手すりを軽く持って、5〜6歩先を見ながら
降りていくと軽やかに降りることができるとのことでした。
私は以前、山登りをしていた時期がありました。
仲間は膝にとって登りは何ともないが、下りになると
膝が痛くなって(膝が笑うという表現をします。)辛いと言っていました。
山での下りは重い荷物を持って滑って転ばないために、一歩一歩踏みしめて降りることになります。
しかし、ある人は、荷物を背負っていても坂道を転がるように降りて行きます。
そしてつづら折りのカーブのところでぎゅっとブレーキをかけて減速しながらまた、坂を降りていくのです。
これなども足下を見すぎることで筋肉が疲労してしまって膝に負担がかかるのでしょう。
リズミカルに降りることで膝に負担が軽くなるのですが、
これも階段と同じように転んだら大変なことになりますから用心は必要でしょう。
ヨガの手指ほぐしの場合です。手の平を合わせて指を組む動作をします。いったん手のひらを離して指をずらして組みます。そしてカウントを取ります。
30回くらい数えますが、左右の指がぶつからないように指を組み替えるのです。そして指が互いにぶつかった回数は何回かと聞くと、用心しながらしっかり目で指を見ている人とほどぶつかることが多いようです。
少し難しく行う方法として、手と手の間を1メートルくらい離して、手を見ないで同じように交互に組むのをカウント取ると、難しいのにぶつかる回数が少なくなるのは、記事と同じ内容でしょう。
もっと効率よく、ぶつからないようにするには、その前に指回しをしっかりしておくことです。指の筋肉の反応がよくなってぶつかることがなくなるのです。
当然目は指を見ないことです。頭の体操にもなりますからぜひやってみてください。
Temoto_misugi

台湾で本が出版されました

1昨年夏に刊行された「体が硬い人のためのヨガ」はおかげさまで11刷に達しました。そして当学院の関係の方だけで1000冊が売れ、先日に新たに100冊注文しました。ほんとうに皆様のおかげです。

そしてまたうれしいことに、中国語に訳するという話しもいただき、契約書も1年前に交わし、ようやく台湾で店頭に並んでいるそうです。

企画をいただいて、ライターの方と案を絞り、普段やっている教室での動きを再現すべく討論をしても、変更やボツが重なってようやく、これも出版関係者のプロ意識に支えられて出来上がりました。「水野健二は自分が大好き」と本の中で述べている項目があっても、皆さんのの期待にそえるか不安で、売れないから絶版という恐れも考えていましたがおかげさまで11刷です。「大好き」という呪文は運を良くするものと確信しました。

自分では気が付いていないのですが、あるヨガインストラクターの方が、ヨガポーズを組み立てるのにバイブルになっているということでした。私はその方に、本に書いている動きは単なる一例で、一つ一つの動きをしているときにどこに刺激があったり、気持ち良かったりなど感じることで、次の動きが出てくるものですよ」とコメントしました。普段はマヒして沈黙をしている筋肉が味わっていることで目を覚まして、無意識に、次はここを動かせと指示してくれるのです。

体の柔らかい人、パワフルな人こそ丁寧に自分の体を見つめる機会を作っていただければと思います。最近ユーチューブなどできれいで美しいポーズを作っているお兄さんおねえさんのポーズを観る機会があります。すごいなと感激します。でも、私の周りはおじさん、おばさん、おじさん、おばあさんが多くなりました。わたしも 「」の年代です。できる範囲で、かっこわるいけれど気持ちのいい動きを作っていきたいとおもいます。