美しい人をつくる

 新聞に出ていた出版社の広告で本の名前です。私はまだ購入していません。教室でこの記事を元にいろいろ話をしています。答えが書いていないところがが好きです。学校であれば問題は必ず答えがあります。私たち日本人はこのように考えない教育を受けてきました。考えない方が組織に取って都合がいいと、誰かたぶん、堺屋太一さんの本に書いてあったと思います。社会的な疑問や問題は普通は答えがありません。考えるのです。考えて言葉に出すことで自分の中に信念が生まれてきます。この本を買えばこの著者の考え方があるのですが、それは他人の考えです。どうぞ、考えて言葉にして下さい。そんなことを教室で雑談的に話しています。

美しい人を作る
 話題にしやすい項目1「便利さや効率ばかりを追うと、美しさから離れる」なぜでしょう。
私の考え:目標は大切なことですが自然や人を粗末にする傾向出てきます。物を大切にしたり、人の心を思いやることと相反します。
 話題にしやすい項目2「なぜ電車の中で化粧や食事がいけないのか」化粧は以前はよくありました。少し減ったかもしれません。私の身近にいませんがその本人に言わせれば、自分のすること文句言うな、何しようが勝手だ。見なければいいでしょう。横向いとれ、などでしょう。
 でもね、人に嫌なものを見せて、不快にしていいのでしょうか。そして自分の品格を落としていいのでしょうか。誰だってお化粧はするのですから、場所と程度を考えるべきでしょう。食事も同じです。おかあさんが子供におやつを与えるところなどは少し品にかけますね。辛抱することを教えましょう。駅弁などがあるところは昔からの習慣だからおにぎりおやつはかまわないのかな。あくまでも状況判断でしょう。
 というわけで男性も女性も若い人、年配の人(私も)も美しい人になりましょう。日本人は昔からこのことを行儀作法と言っていました。

選択すること 反りポーズを楽にするために

シーナアイエンガーを読んでいます。けっこうを手ごわい本だけれど、ひとつひとつ納得しながら読んでいます。以下に新聞記事があります。「選択すること」を意識してほしいと思います。
「選択すること」
さて、今日のレッスンは「反りポーズ」をいかに楽するかです。体がつながり、微妙な動きを観察する練習と言えましょう。重さの理解と脱力の練習です。意思による力を過信しないでほしいと思います。おまかせになることとはこんなことを言うのです。
何の準備をなしに「コブラのポーズ」を作って、どんな感じで上半身が床から離れるか、チェックしてみましょう。無理をしないで下さい。私など準備をしなければ腰が硬いのでほとんど床から体が浮きません。「イテテ」の世界です。
それでは「仰向き」になりましょう。そして右手を伸ばして腕を耳の横につけます。右脇がしっかり伸びていますね。次に左膝をを立ててかかとを尻近くに置きましょう。
そして「息を吸い」ます。ここから、本題に入っていきます。首や腰の力が抜けていないと、頭と左足の動きが鈍くなります。「息を吸う」という状態は右側に空気が充満し胴体は左へ少しばかり傾くのですがいかがですか。数回行って傾くことを確認しましょう。どうしても傾かない人がいます。そんなとき自分の体を想像します。肺のある胸を風船と見立てて、膨らむ・しぼむを繰り返しましょう。右手を伸ばしているので特に右側が膨らむのです。
さて次に胴体が左へ傾くと首は左へ転がります。なぜなら首の力は抜けているからです。次のように想像しましょう。右側を誰かに持たれて傾けると顔は左へ傾き、立てている左足は左へ傾きます。これを①「吸う息」で頭と左膝が傾く、②「吐く息」で戻るを5回くらい繰り返しましょう。①②毎に頭と左膝が動いていなければなりません。
反対側は新しいことにチャレンジということで、イメージだけでこれをやってみませんか。動いているつもりで行います。すなわち、左手を伸ばし、左足を伸ばし、右膝を立てるイメージです。実際に同じようにやってみてもいいのですが、よくわからなければ少しだけ動かせばいいのです。イメージ力強化にもなります。
さあ、これでもう一度、うつ伏せになって、コブラのポーズを作ってみて下さい。
きっと楽に完成ポーズが作れるはずです。ポーズへのプロセスはたくさんありますが、ワンパターンで行うのではなく、いろいろなプロセスを「選択すること」も発想的に重要だと思います。選択が変化を生み出すのですから。楽な動きのほうがその後の選択の幅が広がると思います。この「選択の科学」は社会心理学、行動心理学を私たちにわかりやすく書いています。より良い人生を模索している人は一読の価値があるようです。
このやりかたはフェルデンクライスメソッドに似ていますね。極めるのでしたら是非、そちらで学んで下さい。
下の図は参考です。
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日々変化更新

 拙著「体が硬い人のためのヨガ」が発行されて2年経ちました。おかげさまでいまだに、増刷の連絡を出版社から頂いています。またこの本はイラストが中心なのでDVDのビデオを出してほしいという要望が出版社にあり、制作を冬からかかっています。出演者は「私」です。きれいなお兄さんおねえさんの方がいいのにと思ったのですが、主張は通りませんでした。それもようやく、出来上がりそうです。
ところで、1ヶ月くらい前に出版社「日経ヘルス」さんから取材の話があり、雑誌として全8ページカラー版で紹介をいただきました。題は同じく「体が硬い人の・・」で同じです。小さく私の写真が出ていますが、この写真はDVD制作用の写真でした。おもしろい写真なので早めに皆さまに紹介します。

さてさて、体が硬い人は前屈のポーズのときは、膝を曲げましょう、と述べてきましたが、最近変わりつつあります。それは背すじを伸ばして骨盤と背骨を一体化すると、不思議に膝が曲がりませんがそれなりに倒れてくれます。ただし、欲を出さないという注意が必要です。ヨガをやっている人も普通の人もそうですが、欲が強すぎます。ヨガや仏教では「ありのまま」の姿を大切にしてきました。しかしポーズを作るときに、あるべき姿を想定して、無理をしたり、ある部分だけ(頭だけ)倒したりしています。それは己を知らずして、欲を出している姿といえましょう。
正しい前屈は背すじを伸ばし、骨盤が倒れるところがその人の「ありのまま」の前屈なのです。少ししか倒れないかもしれません。しかし己の欲を消し、自分の体の重さを感じ取ると、少しずつ動いていく、倒れていくのがわかります。いや変化しないかもしれません。それはそれでいいと思います。ポーズを作るときに雑念を消すのです。アサナとは、動禅です。瞑想です。是非そのようなポーズを作ってみてください。
少し付け加えますと、長座で座っているとき、座骨は床に刺さるがごとく置かれています。倒れるに従ってその座骨は後ろへ滑って行くのが感じられたら、かなり進歩してきているでしょう。是非、動禅としてポーズを作ってください。このようにポーズの作り方は日々変化し更新していくものと思います。