息を吐いて胸を膨らます

 ライオンの呼吸というのがあります。ライオンはスワヒリ語でシンバと言います。その関係でライオンの呼吸のことをシムハアサナと呼んでいるのでしょうか。このポーズはただ単に息を吐いて舌を出すポーズではありません。
 犬でもネコでも相手を脅かす時は唸りを発して毛を立て、胸郭を広げて体を大きく見せます。オペラ歌手でも胸郭を利用してすばらしく大きな声量を出しています。舞台役者も小さな劇場ならマイクなしで、大きな声を出せるのは胸郭を使った発声法だと聞きました。
 「胸を広げて息を吐く」は腹式呼吸から言えば矛盾するみたいですが、しっかりとした横隔膜を使った呼吸法です。お腹を小さくして横隔膜を持ち上げ、息を吐き出す呼吸です。これはそのままライオンの呼吸になりますし、発声法にもなるはずです。このとき背中や脇が膨らむのを感じるでしょう。胸郭が膨らむためには横隔膜に圧縮圧力に反応する柔らかい筋肉が必要となります。ポイントは口で息を吐くことです。声を出すのは口ですから当然です。弱い呼吸でいいですから息を口で吐いて胸が膨らむ練習をしてみましょう。
 今度は反対に息を吸って胸郭のいろいろな部分を膨らましましょう。座っていても寝ていてもかまいません。やってみてください。鎖骨に空気を入れると肩が丸くなるでしょう。腕を耳の横に上げて息を吸うと伸ばした脇が膨らみます。背中を丸くして息を吸うと背中に空気が入るし、肘を引いて胸を開くと胸が、体を横に傾けて腰を伸ばすと腰に空気が入ってきます。息で遊ぶとけっこう楽しい時間が過ぎます。そして胴体が柔らかくなってくると、呼吸が楽になります。
 そして「息を吐いて胸を膨らます」ライオンの呼吸を行ってみるのです。体を大きく見せて、気道を解放して舌を出してガオゥと発声するのです。ライオンの呼吸に限らず、いろいろな箇所で吸って膨らませる、吐いて膨らませることができるようになると無意識になっている声の出し方も変えることができると思います。小さな声の人、聞き取れない声の人、ぜひ参考にしてください。いろいろなことができるという多様性は進化、向上の一つです。動物も人類、生物もそのように進化してきました。

姿勢がいいとポーズも楽にできる

 ヨガのポーズを作りやすくなるための新聞記事(朝日新聞10/9/25)を掲載します。相撲の仕切りのようなしぐさですが、背筋が伸びてそけい部が締まり、理想の姿勢です。特に二人でしなくても、壁に向かって行ってもよく、またイメージで行ってもいいのです。
このポーズをしてから、そりポーズのコブラのポーズでも、前屈のポーズをしても、やらない時と比べるとかなり楽にできるようになります。やはり姿勢が筋肉を緩め、そして強くするのだと確信しました。
 普段、ヨガクラスで背骨をまっすぐにと言ってもなかなかしてくれません。それで背骨ってどこと聞くと、背中を指さします。いえ、違います。背骨は首から始まって尾骨までを背骨と説明します。ほとんどの方は首の骨を背骨と思っていませんので、首をいい加減に扱っています。この首こそきちんと扱って、うなじを伸ばしたり意識したりすることで体は決まり、伸びたりゆるんだりするのです。

腹を抱えて笑う_息を吐いて腹が膨らむ

 ここでは笑いの話ではありません。やはり呼吸をテーマにします。腹式呼吸は腹に空気を入れるつもりで息を吸って腹を大きくしますが、ここではその逆で、息を吐いて腹を大きくします。これは特殊でも何でもなく普段やっている呼吸法です。タイトルの腹を抱えて笑う様子はお腹が大きくなっています。特に笑わなくても吐いてお腹を大きくすることを繰り返していると、お腹だけでなく、腰にも尻にも膨らむのがわかります。このしぐさどこかでやっていませんか?そうトイレです。便秘になれば腹圧を必要とします。出産もこんな感じなのでしょうか。この呼吸は咳をするときの呼吸、先の笑う時の呼吸、そして犬が唸っているときの呼吸です。
 次に息を吐いて胸を大きくする方法です。思い出すのは舞台で声楽家が大きな体で歌っている様子は明らかに胸を大きく広げて共鳴させて音を発声しています。私たちも大きな声を出す時は顔の副鼻腔や胸郭を使っています。息を吐いて胸郭を大きくできます。腹を引っこめて胸を大きくできます。胸にも背中にも脇にも顔にも空気を送っています。
 今回の呼吸のテーマは呼吸と言うと腹式呼吸だけではないということです。普段の生活では腹を大きくして吸う呼吸よりも今までの例の通り、意識したらできなくて、無意識でいつもやっている呼吸、これに気が付いてもらいたいのです。
 実はこの呼吸法は沖正弘導師が「呼吸体操による修正行法」で一番言いたかったことではないかと思います。ところが当時はほとんど皆が沖導師が指導するヘンテコな修正体操ばかりに目がいって、呼吸に関心がありませんでした。しかしタイトルにきちんと「呼吸体操による」と書いてあるように導師の真意は呼吸を変えることが体を変えることだったのです。その呼吸は体のあらゆるところで呼吸をし、吐いて膨らまし、吸って小さくする多様性ある呼吸に注目されました。これは今考えると画期的な呼吸法です。修正体操をしなくてもどんな呼吸でもできるように体も感覚も磨かなければと思いました。
 ところで息を吐いて腹が膨らむ呼吸法は座禅の基本だそうです。座禅の達人はみぞおちが大きくなったひさご腹になっています。

吸う息を意識すること

 今回は息の吸い方です。間違った吸い方は肩呼吸と言われている首をすくめて行う呼吸法です。走った後などは肩で息をするしぐさです。短時間なら問題ありませんが、これが癖になると首を痛めることになります。
 基本的な息の吸い方は、横隔膜を下げて腹や腰をふくらます方法です。これは腹式呼吸ですが、実は理想の息の吸い方は胸も腹も膨らむ方法だと思います。ヨガのポーズの時に、体を風船のイメージで動かすとリラックスして楽に体を動かすことができます。私たちは生きている限り呼吸するのですから、この当たり前の現象は、体の重さと同じくらい意識するといいと思います。
 この息が入ると所を調べてみると、意識するところはどこでも入るはずです。腕を膨らましてくださいとか、顔を膨らましてくださいとかをセミナーなんかでするのですが、初めは皆さんとまどいますが、意外と簡単にできます。また息が入りやすいところは筋肉が伸びているところ、たとえば魚ポーズであれば胸に空気は入りやすいし、横になって背中を丸くすると上の肩甲骨回りに空気が入りやすいようです。
 この空気が入るイメージを使って先日、かんぬきのポーズ(パリグハアサナ)を作りました。before after(操作をする前、後)で行うのですが、仰向きになって、左ひざを立て、右足、右手を互いに伸ばして右わきに空気を入れるように息を吸います。このとき、頭は左へ倒れるはずです。息を吐くと頭は元に戻ります。(仰向きで、息を吐いて体をねじる時はねじる方と逆にあごが出るのと反対の動作です。この両者の動作は首の力を抜く方法でもあります。)このようにしてから、かんぬきのポーズを作ると断然、楽にできることが分かります。反対側は仰向きにならなくても、簡単にイメージだけで、左わきが膨らむ呼吸をするだけでもいいのではないでしょうか。
 以上のようにヨガの時は吐くことを大切にしますが、吸う息でもきちんと意識することでポーズが作りやすくなります。
かんぬき

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息を吸う

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息を吐く

息を止めることはストレス。

 ヨガの呼吸法で息を止める目的は長く息を吐くためです。長く息を吐くとたくさん息を吸うことができます。息を止めることは体に良くないことなので、細かい作法が必要です。例えば、のどを締める、肩を下げる、肛門を閉める、首を伸ばすなどが重要です。この息の止め方はクムバクといいます。生命力を活発にする方法でもあります。
 しかし、無意識に息を止めるのは緊張だというのは先の項目で書きました。「あれ何の音?」と息を止めるのも身の危険を感じるからなのでしょう。このように考えると、普段どのくらい息を止めているかはストレスの目安になるのではないでしょうか。思い通りにならない時、誰かに何かを言われはしないかと身構え、息を止める、これだけは許せないと息を止める、パソコン操作が思うようにいかないと息を止める、嫌な人が近づいてきたと息を止める、成績の話しになりそうなとき息を止める、、、本当にストレスだらけの毎日です。今日、会ったNさん、仕事のある日は甘いもの食べまくるけど、ヨガの日は甘いもの食べたくないと言います。きっと息を止めてお仕事されているのでしょう。
 ストレス解消の方法は、甘いものを食べるのではなく、息を止めるのをやめた方が良さそうです。一度お仕事の最中に自分を見る時間、息の状態を観察する時間を作ってみたらいかがでしょう。きっと気がつくはずです。そしてそのような時間を過ごすだけでリラックスした状態になるはずです。
 意識して行動する、これはヨガポーズでは必須事項です。ポーズが作れたらいいと息を止めて力づくで行うと必ず体を痛めたり、いつかは故障で、できなくなります。動きは息を止めてはいけないのです。吐く・吐く息で動くのです。息が止まったらやり直す、体をつなげて動かすことをするのです。気がつかないといつまでも緊張の中に入り、動きを改善できません。
 ここで宿題を一つ。仰向きから右の脇を床に着けて横になります。足は両膝を90度に折ってお腹に近づけて左手を顔の前において、起き上がります(あぐらになります)。さて息を止めないで起きることができますか。答えは、体を連動して動かすのです。無理をしたり、ストレスを感じると息を止めてしまいます。
 宿題を後一つ。間違った起き方をしてから仰向きになってくつろいだ時と、正しい起きかたをしてから仰向きでくつろいだ時と違いはどうでしょう。そうです、正しい動きをしているだけでリラックスするのです。

食べるとき息を止める

ヨガでは息を止めることをクムバクといいますが、あまり日常で使うことは少ないのです。
そもそも息を止める時はどんなときでしょうか。緊張したとき、我慢するときくらいでしょう。しかし大切な作業の時息を止めるのです。それは飲食をするときです。それは飲食物が気管に入らないようにするためです。ただこれらはヨガで言うクムバクとは言いません。ただ息を止めているだけです。
ところで赤ちゃんはおっぱいを飲むとき息を止めないで鼻から息を吸いながら飲んでいます。我が家の犬は息をつかずにがつがつと長時間食べているのは鼻で息をしているからでしょう。人がビールやジュースを飲む時はごくごくと飲みます。このごくごくは息を止めるからごくごくとなります。赤ちゃんは喉が未発達なので息をしながらおっぱいを飲めるし、犬は喉の構造が違うから口と鼻は別々に使用が可能なのです。
だから赤ちゃんは喉が未発達の間は赤ちゃん語しか話せないし、人以外の動物はチンパンジーのような高等動物でもいくら言葉の訓練をしても言葉を話すことはできないのです。それは喉の構造が違うのです。犬やネコが鳴くのは気管が普段は鼻腔に近づいているのですが、そのときだけいったん下がって口から息を出して、ワンとかニャーゴとか音を出しているのです。彼らは息を吐いている時だけ気管が下がるからまず喉つまりがしません。彼らの食べ物は気管の周り、横を通って食道に入ります。犬はよく喉を詰まらしますが、それは食道の入り口なので、窒息はしません。しかし人は息を止めるのを忘れて飲み込むと気管に入り窒息という事故が待っていますから大変です。
このように飲食の時に息を止めないと飲み込めないという、不便になった原因は人が足で立ったことにあるそうです。進化の過程で喉が下がって鼻腔と離れてしまい、のどの奥には食道と気管という、二つのパイプが現れてしまいました。それでは困るというので、飲み込むとき、気管の方を上に上げて息を止め、食道に送るようにしたのです。当然その作業は無意識の反射で起こるのようにしましたが、間違って気管に入る可能性だってあるのです。またまた食べている時にくしゃみなどしようなら鼻から食べ物が出てくる始末です。(新・人体の矛盾参照)
全くヨガの話しになりませんでした。ヨガは雑学ですからいつか発声法や、呼吸法につながるかもしれません。後日、期待してください。
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<http://www.hat.hi-ho.ne.jp/kboy/fig-throat.htmから抜粋>

コブラのポーズの再考

普段、デスクワークや立ち仕事をしている人、と考えるとほとんどの人に当てはまりますが、背中が硬く、肩こり腰痛にならなくても、腰が硬くなっているのに気がつきます。それも年齢にを重ねるに従って、そりポーズ、特にコブラのポーズがぎこちなく、いつの間にか敬遠してしまいます。
ここでお勧めなのが、赤ちゃんの這い這いはいかがでしょう。真似をするのでなく、ホントーに赤ちゃんになってハイハイするのです。頭のいい大人は単に手足を交互に動かすだけしかしませんが、これではだめです。7ヶ月くらいの赤ちゃん、立つ少し前なら動きがかなり速いはずです。
腹ばいになって、何か獲物(Iおもちゃなど)を見つけたらなら、ぐいっと頭を上げ、それを目指していちもくさんです。目を固定して、手、ひじ、足、膝を使ってかなりのスピードで動きます。このころの赤ちゃんは目が離せないくらいです。そういう這い這いをするのです。
そんな気持ちで、動きを作ると5歩で十分ですから、かなり首、肩、腰が緩むはずです。どうぞコブラのポーズを作ってみてください。
いつまでも若く保つために、頭は無理としても、体だけはやれば改善できます。なぜ頭はダメかというと、あまりにも癖習慣がしみ込んでいるからです。体は若いころ、赤ちゃんであったころのの記憶が残っています。這い這いなんて簡単です。それも狭い部屋でも5歩、いや3歩でも上手にすれば(イメージだけでもいいのかもしれません)うまくいきます。写真なし。

講習会風景

所属している国際総合ヨガ協会北海道連合会の研修風景です。普段、教室で写真を撮ることは皆無ですが、会の研修の際には専属の優秀なカメラマンがいます。
「体が硬い人のために」出版本と同名のタイトルで講習会をしました。稲穂のポーズを作る時、どうしたら楽に作れるか、力を抜くことが大事だけれど抜けないときはサポートしてあげると楽にできるよという写真です。背中に密着して後ろに倒れないようにする。胸が閉じないように、腕を広げるように保つ。頭が垂れないように手で支える。そして胴体の重さで沈めていく。また呼吸の運動で膨らむ、しぼむを実感する。そのようなプロセスを経て体が自然にくつろいでいくのです。そんなことを説明する一コマです。
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追伸:専属のカメラマンといっても専業ではありません。会の広報部長を担当しています。彼とは長い付き合いです。1年くらいヨガでは先輩です。先日、彼から30年以上前の昔話を聞きましたが私はすっかり忘れていました。その昔話とはまだ私がレッスンに慣れないものですから、彼のクラスを見学に体育館へ行ったときの話しです。講師の彼は受講生が集まっているのにさっぱり現れません。受講生は時間なので整列して待っているのです。仕方なく新米の私が急遽、代行レッスンをすることになったのです。彼は1時間くらい遅れてきました。一言、忘れてた、です。まあ、そんな人柄のためか人気があるのです、私はそれから、ながーいおつきあいをさせていただいています。

体が硬い人のためのヨガ・・・本の出版

 おかげをもちまして、本当におかげをもちまして「体の硬い人のためのヨガ」の本の出版にいたりました。本当にご縁を感じる1年弱でした。昨年晩秋に縁あり、たくさんの出版社様を紹介していただき、縁あり、企画書を作ってもらい、出版社様からお話をいただき、実らず、またいただきを繰り返し、現実になりつつも、信じられぬまま、作業に入り、雪解けからゴールデンウィークにかけて、新規執筆、だめ直し、校正を繰り返し、写真を700枚撮り、ポーズの線画を書き、支離滅裂の文章に自己嫌悪に落ち入り、締め切り間に合わずレッスンをさぼり、思い違いをしたり、言い訳をしたりエトセトラ。そしてたくさんの支援のもとで完成した本です。
 出版されてからもばたばたは続きます。おめでとうと言って20冊、10冊と注文をいただくのです。ありがたくせっせと荷造りです。本が200冊届いたその日に100冊出てしまい、4ヵ日目に出版社に追加注文です。これとてあまりもちそうにありません。楽しみにされている水・木曜日の受講生の皆さんは2週間も手に入らない方も出てきました。本当に申し訳ありません。まだまだ申し訳ないことはサインです。はじめは練習してないからパスと断ってきましたがその内、大胆にもボールペンでサインし始めました。それもえらそうに格言付きで。だれかにサインペンぐらい用意したらとアドバイス。そうなんだ、サインはサインペンなんだよなと初めて気がつく始末。まだサインペンは買っていません。至らぬところばかりすみません。
 浮かれてばかりいられない昨今です。学院での企画もがんばらなければ。そして協会のお仕事もたくさん秋に向かって目白押しです。
Karakata1Karakata2
 ところでイラストの写真はかわいいお姉さんに仕上がっていますが、実はポーズはすべて私の写真をイラスト化したそうです。どうりでだめポーズは真に迫っていると思いました。

さっぽろ大通公園

教室からの帰り際、聞いたことのあるお囃子につられて大通公園に向かいました。たくさんの人が盆踊りを踊っています。歌も演奏もライブです。バスの乗り遅れないように時間を気にしながら写真を何枚か撮りました。このお盆をさかいにして秋風が吹くのですが、今年はいつもと違うようです。
Oodoribonnodori