今年の青空ヨガは少し曇り空ですが、風が気持ちよく吹いています。網走から数人でかけつけてくれました。スタッフが企画してくれ、私のしたことと言えばパンフレットだけ、そして写真撮りです。いろいろなところでハグが始まっています。懐かしい人たちが参加してくれました。同窓会の模様にもなっています。ちびちゃんも参加です。
青空ヨガは当然気持ちのいい太陽礼拝体操から始まりました。スタッフのリレー形式のヨガ指導で1時間はアッというまに過ぎてしまいしました。
あとはお外ランチです。樹蔭でそれぞれの自慢料理をご披露です。今回はアルコールがなかったことで早々とお開きになりました。
投稿者「mizuno」のアーカイブ
楽園に一番近い島 竹富島
40年前に行けなかった島が竹富島です。そして姪は竹富町に住んで10年になり、もう立派な島の町民です。彼女の結婚式には家族が参加しました。コンドイビーチの沖から八重山の民族衣装を着て岸に寄せて神々に奉納するという儀式でした。その儀式も夜の9時頃から行われるというのも画期的です。島民、友人、親戚が岸辺に集まってお祝いをします。歌手のbiginも来ていたということです。
さて今回は別の姪が今度は石垣市で結婚式を挙げることになりました。その前に竹富観光です。朝早く私たち親族は起きて家の周りの道路の掃除です。道路は砂と,サンゴです。枯れ葉などのゴミを取り、あとはお寺の庭のごとく砂をきれいにほうき目を入れます。なかなか難しいのです。これらは島の人たちは習慣になっており、子供が率先して行うらしいのです。自分たちの島を大切にして、そして観光客が気持ち良く来られるようにというおもてなしも含んでいるということです。
屋根にはお守りのシーサーがあります。この八重山の島々には伝統を大事にする催しがたくさんあります。一年中なにがしの奉納があり、その中でも「種子取祭」は10日間にわたって神事が行われ、そして奉納芸能も行われます。観光客もこの時期は大勢くるということです。
この島の人口は350人で、決して過疎が進んでいるわけではありません。本土からたくさんの女性が嫁いでいるからです。姪も同様です。姪はいつの間にか結婚しそして島の催しのために忙しい毎日を過ごし、北海道に帰ってきたのは10年の間に1回位しかないのです。自分の居場所を確実に得ていると思いました。それに比べて、都会に住む私たちは郷土愛という言葉さえ知らずに、浮き草のごとく、どこにも居られない不安を抱えています。そして自分は何者であるかも知らず、ただ押し寄せる不安からせっせと物とお金を集めています。
快適を知ってしまった私たちは島民と同じように島の生活をすることはできません。夜の外出は懐中電灯が必携です。ハブがいるからです。コンビニもありません。駐在所もありません。何もないのですが島の人たちが島をただ守る、郷土愛に徹するという一念が観光産業を活発にしました。私たちはその島に訪れて、何もないものにあこがれ、神から守られたり神を守る神事などで無力の自分に気がつき、そして癒されていくのだと思いました。竹富観光のパンフレットに「楽園に一番近い島」とあるのは自然の恵み、生かされていることを感じ、生きるに十分なエネルギーを吸収できる環境だからでしょうか。
しかし自然の中にいる島民の方たちは決して不便な生活をしているわけではありません。竹富島も石垣島から電気水道を引っ張りるくらいの距離ですから高速艇で10分の距離です。中には石垣市にマンションや車を得ている人もいると聞きました。無と有をうまくバランスしています。私は文化遺産を持っている島の観光にもともっと浸りたいと思いました。
西表(いりおもて)に行きました
石垣、西表、竹富に行きました。姪の結婚式に参加です。この沖縄離島は40年前に行っています。鹿児島から(アメリカ領)那覇までそして石垣までを船旅です。そして西表の北側(上原港)に上陸して古見まで山で言う縦走、島を横断しました。遠い昔です、ほとんど忘れています。若かったから何ということもなく、通過しただけの記憶です。途中の○○という滝をいくつか横に見て先を急ぎました。少しはハブにおびえながら山中に一泊くらいの行程だったと思います。
その西表に石垣から高速艇で40分くらい、ツアーに参加して仲間川を高速艇で上りました。残念ながら潮の引き潮で所々河底が見えてこれ以上、上ることができないと船長さんが言いました。圧巻は由布島でした。水牛に乗って海をのそのそ渡ります。島の人たちはその水牛と島をとても大事にしています。ここだけではないのですが、自分の環境をとても大切にしているのです。西表は信号機があったり、道路が舗装されたり、昔とすっかり変わっていました。まあ40年前ですから。しかしガイドさんの説明では家のそれぞれに船があるのは漁業ではなく、自給自足のために船が必要だということでした。
南の島では私たちが文明の中で忘れているものをたくさん思い出させてくれました。贅沢やおいしいもの楽しいものが文明の私たちの周りに押し寄せてきて、不満や怒りや悩みの中にいるわけですが(断捨離に苦労している)、南の島の人たちは生きること、ここに居られること、今までのご先祖様のこと、将来に期待することをすべてこの地から作り出しているのです。感謝と祈りと願いをこめて。私たちはそんな大事なことを忘れてしまいました。
次回は神の島、楽園の島、竹富島を紹介します。姪のいる島です。
張理事長による呼吸体操
この項もムービーです。
この動きは彼が呼吸体操と言っているわけではありません。そして先に紹介した太陽礼拝よりも前に行う動きです。
私にはこの動きは吸う動きは素早く、手を上に上げきってクムバクを行い、それから吐く息でゆっくりおろしているのが印象的でした。100秒くらいの映像ですが、実際もこの程度でしたがこの動きならもう少し時間をかけて繰り返してもよさそうです。
「tyou_kokyuu.m4v」をダウンロード
台湾理事長の太陽礼拝
5月幕張で合宿がありました。台湾から新理事長が来日され、同じ沖ヨガを学ぶ同士として生活ヨガを発展させていきましょうと挨拶があり、彼の授業が始まりました。沢山のウォーミングアップをしましたが、それらも大変参考になるものでした。
張理事長はヨガをはじめて10年くらいしか経っていないが、毎日瞑想呼吸法そしてアサナの練習を毎朝2時間をかけて行ってきたと言います。アサナは心の静けさや心を強くするのに役に立つと説明しました。特に夜明け前のヨガの練習は霊性開発に最高の時間だとのことです。
以下の映像は音楽をいれずにそのまま流しています。全部で50分の映像で、大切なところもありましたが、割愛して3分10秒に縮めました。この太陽礼拝はこの映像を2回繰り返しています。そして次に違う動きに入っていきました。彼の細かいしぐさを参考にしてください。また、一つのポーズの時間も長いのですがこれが瞑想的なポイントだと思います。合間合間のリセットしているとことなども非常に参考になります。
そしてどんどん彼の動きがエスカレートしていきました。そのエスカレートした先は誰もついていけずに、アサナ鑑賞の時間になりました。
言い訳ー5分で出来るー
『こんにちは。M、Oと申します。今日、水野健二さんの「体が硬い人のためのヨガ Basic Lesson 」を購入しました。第2章のポーズを全部やると1時間以上かかりました。5分で出来ると書いてありましたが、どのようにやればいいのでしょうか?教えて下さい。お願いいたします。』
2011-3-25付けの掲示板に書き込みがありました。管理不足です。お詫びします。
『5分で出来る』と書いてあるというので再度、本をチェックしました。自分は書いた覚えがないのでおかしいと調べたら表紙扉裏に書いてありました。この扉の文書には以下の表現がありました。
「沖ヨガをベースに生みだした、一日5分で本格ヨガが身に付く方法を紹介。ありそうでなかった、待望の入門書」
これは出版社のコピーですが、ちまたではよく、「猿でもわかるパソコン」などとコピーしているのと同じです。まあ、猿がパソコンをいじれるわけないのでこれは眉唾ですが「5分で出来る」はよく理解してもらうと一日5分だけ一つのポーズの1セクション。これなら5分でできそうです。これを毎日行うことが大切です。そうすると必ず30回くらい、すなわち30日くらいすると他の時間を削ってでも10分となり30分となっていくこと間違いありません。<ポイントは1日5分です。>この5分は将来の自分を変えていく5分になります。「無駄するな、無理するな、続けろ」です。
先日会った台湾の張延禎さんのアクロバティックなアサナも毎朝2時間、10年の賜物なのです。どうぞ5分間、毎日チャレンジしてください。出版社のコピーは眉唾でありません。無駄なことを本格的に学ぶことで他の沖ヨガの書物も興味を持ってくださると思います。
ところでこの「体の硬い人のためのヨガ」本は未だ1年足らずで21,000部増刷されました。そして先日、中国語に訳して海外で売るという契約書にもサインをしました。
皆様のお陰です。これからもよろしくお願いします。
バッタのポーズの作り方
研究会では「動きのつながり」をテーマにしました。担当者は山が好きで岩を登るときは岩にしがみついては危険であり、岩から体を離して、手足が自由に動くことが大切である。そして梯子を登るように、赤ちゃんが這い這いをするようにリズミカルに手と足を使って登っていく。もう少しでホールドできるようなところで、手を伸ばすときは手を見ない方が楽に伸びる時もある。ヨガのポーズと同じようにスポーツをするときの要領もつながりを重視すると楽に安全に、無理から来るけが防止にもなることを説明しました。
そしてグループを作って数種類のポーズを楽にする方法など討論をし、各グループの発表会を行い、私のグループはバッタのポーズです。いきなりバッタのポーズを作るとかなり体に無理がかかり、腰や肩を痛めるのですが、下記の流れで6割形の完成ポーズを繰り返し動きを作っていくと最後のフルポーズのバッタのポーズは気持ちが良くて、大きく足が上がりました。
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超・体の硬い人のために
体の硬い人のパターンは大体わかっているのですが、極端な人もいるのです。先日、同時にそんな人が、同じクラスに来られました。お一人はマラソンが大好きだけれど、膝が壊れて、一番好きなマラソンができないと嘆きます。あとのお一人は首おかしくて、いつも吐き気を感じるとのことです。ヨガは治療ではないのですが姿勢を良くしましょうと、姿勢を良くする動きを勧めました。
お二人ともまず床に座れない、膝を曲げて座ることも足を開いて座ることも、まったく不能です。困りました。座る姿勢をするだけで体はがちがちに緊張しています。ちょうど下にあるイラストのようでした。
まず、緊張をとることが大切ですから、手を後ろにおいて手で体をささえると背中は緊張しません。背中を丸くすると筋肉が硬くなって後ろへ後ろへ傾くのですから、手の支えは背中が緩むまで、そのままにして胸をそっと出していきます。まずは背中の緊張をとるためにこれだけでいいのです。5分くらいするつもりでいましょう。
次に前屈ができるように補助をつけながら行ってみました。まずお互いが向かいあって両手をお互い手首を持って後ろに倒れます。背中を伸ばすように心がけます。次に硬い人の後ろの補助の人は座り、同じように背中を伸ばすために、前に倒れていきます。
そして最後の仕上げは壁にもたれてもいいのですが、ここでは補助の人にもたれてみましょう。
これだけ行うと背中の緊張はすっかり緩み、しっかりとお尻、坐骨で体を支えることができるし、前屈のポーズもそれなりにできるのではと思います。
先のおふたか方は膝が痛くなくてしっかり正座も長座(足を伸ばして座る)もできるし、首の変な方は背が伸び胸が開いて気持ちがいいと評価してくれました。
幕張で合宿
今回の合宿は震災の影響を大きく受け、開催を危ぶまれましたが、規模こそ例年ではありませんが、100名を超える方々の参加いただき、内容の充実した研修を行いました。
台湾からも新理事長 張延梃先生、元理事長 楊増江先生他3名が参加をされました。
今回東京近辺で行うことでもあり、はじめて沖ヨガに接する参加者もありましたので沖ヨガ道場を意識したカリキュラムがいくつかありました。
三好先生の強化法では道場の一日の流れの中でこの行法の意味、精神性などの説明として生命力を高める具体的行法であるとして実習で汗を流しました。インドヨガと根本的に異なる総合ヨガとしての特色はこの強化法が代表的なものでした。
大阪枚方市で「かたの健康会館」を主宰されている珠数先生は今協会の役員をしている団塊の世代の一回り上の先輩です。日本で行われた’79国際総合ヨガ世界大会(1ヶ月間50カ国15,000人参加)の実行委員長でもありました。今回はメイン講師の一人として、修正体操の基礎から学びました。先生の最近出された「心も体も楽になる」の著作を例に出しながら、心の癖、体の癖を意識的に修正することの大切さを説かれました。
張延梃先生のアサナは独自にアサナの訓練をされ、アクロバティックなポーズが続きましたが、それは10年を超える毎朝2時間のアサナ訓練の賜物です。そのアサナからは瞑想的な雰囲気があり、単なる体操ではないことがはっきり見受けられます。私たち受講生には張式太陽礼拝体操を行いました。日本人で先生のところで定期的に修行をされている武藤さんという女性がデモンストレーションなどしてくれました。あとで彼女と話すと先生のアサナはひとつひとつがとても長いとのことでした。これも心を大切にしている訓練法と理解しました。(カメラ故障のため写真なし)
さて今、物にあふれている家の中で片付けをテーマにした「断捨離」がベストセラーになっています。その著者のやましたひでこさんの二日にわたり4時間の講演です。やましたさんは元沖ヨガ修道場の外部教室ヨガアシスタントでした。結婚してヨガをやめ主婦をしているときに沖先生のヨガの喜びの中にある「断捨離」が−こころと同じように家の片付けができるといいね−と言ったとたんにひらめいて、物の断捨離をテーマに講習会を始めたそうです。やましたさんの講義は沖先生の心の講義同じでした。今を大切にする、いつか役立つかもしれない物は雑念でいらない物です。退出してもらいましょう。そして人の心配をするよりも今の自分が輝いていますかを説明されました。物に例えれば高かった物や人にもらったもの、全く見向きしないもの、これも退出してもらいましょう。そして沖ヨガ特有の「治さない治しかた、教えない教えかた」と同じように「片付けない片付けかた」は心がそのようになると努力しなくても片付いてしまうのですと説かれました。
龍村先生の断捨離行法の講演は沖先生の修行時代の話しやこの断捨離の言葉をはじめて知ったのは「ヨガ行法哲学」の中で心身が麻痺しないように慣れてしまっていることを断つのだという箇所であったと断食断心を例に出して説明されました。また今やミリオンセラーの続いている「ヨガの喜び」は沖先生の原稿を龍村先生が2日間のホテル缶詰で出来上がった本であることを話されました。やました先生とのアシスタント時代の思い出や沖先生の言動が一見非合理に見えることが深い愛であり、理解できない人は不満を抱き、あとになって気がつかせる能力は沖先生のとらわれていない断心の無執着の実践なのだと述べられました。