犬の習性

ヨガとまったく関係のない内容です。
このブログの名前になっているベッキーは我が家で飼ったいるコーギー犬です。親ばかで言うととても賢く、とてもかわいい犬です。もう9歳になります。少し爺くさくなりました。でもまだまだ元気ないいところを見せてくれます。
ところが、飼い主にとってずーっと我慢が出来ないことがあります。まずインターホンが鳴ると家の中でうれしいのか警戒しているのか吠えます。しかしお客さんの前ではめろめろで愛想をふりまき、外では他の犬にほえる、吠えまくる、子供にほえる、とびかかる、自転車に異常に反応して吠えるといった感じです。
家人は散歩のとき、他の犬、子供、自転車に気をつけなければなりません。危険でもあるのです。9歳になろうとしているのに訓練士にお願いしたいと真剣に考えていました。
ところがネットで面白いサイトを見つけてきて、その二つのことを1日だけ行ったら、驚くなかれ、ぴったと吠えるのがやみました。その代わりその日は家の中でベッキー君は不安そのもので家人の後をずーっと付いてきていたそうです。普段は一番いい場所であおむきで寝転んでいるのですがそれもなくなり、いつも眼だけが家人を追っているといいます。
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この二つのこととは犬の眼を見ないこと、犬とお話ししない又は犬を声を出して叱らないことです。たったこれだけするだけでベッキークンはいつもと様子が違うことに気がつくのです。それは犬の習性だそうです。そのマニアル本に犬の先祖はオオカミである、縦社会であり、順位をとても大切にしている、これをコントロールすると犬は安心して上位の者に完全に従う、しかし人間の祖先はサルであり、サルはアイコンタクトと声かけが重要であり、習性が全く違うとありました。
人間の赤ちゃんにアイコンタクトや話しかけをしないで育てると精神的に不安定に育つそうですが、犬は上位者は決して、下位者にアイコンタクトなどの行為をしないのです。下位者が服従を意味してアイコンタクトを上位にするのです。
下位の犬はいつも上位のご機嫌をうかがうために上位の者を見ています。ところが人が犬をかわいいねとアイコンタクトを続けると、犬は人を下位だと錯覚し、しつけができないどころか吠えて相手を威嚇するそうです。声かけや怒るという行為も下位である弱い方がそのようなことをするのだから犬はいつの間にか上位だと錯覚するそうです。犬は人の社会にいる限り、最下位が一番安心するポジションなのです。
この二つ(アイコンタクトと声を出して怒る)を意識して行わなくなったものですからベッキーは俺の天下から奈落して相手されなくなり不安、不安になるのです。そして散歩のときも他の犬を威嚇しなくなったわけです。これ1日でこのようになるのです。ただ2週間たった今は少し飼い主も疲れたり、ベッキーも無視されることに慣れて少しは前の状態に戻っていますが、前と比べたら雲泥の差です。訓練したこともないのに「リーダーウォーク」(人の横にリードにつながれてひっぱらずに歩く)も近所の人と長話をしているときも飼い主の横で伏せ状態で待っています。今までなら俺と遊べととびかかって近所の人の嫌われ者になっていました。
ヨガでは体のこと、心のことを勉強しますが、犬の習性と同じように知っていると知らないと大きな違いがあるのです。ベッキークンには9年目にしてわかったので遅すぎるかもしれませんが、しかしいつも「今からこれから」の気持ちでこの大きな収穫を喜んでいます。
最後に娘とベッキーの関係も書かねばなりません。生後2カ月で我が家に来たベッキークンは娘は大喜びでした。しかしその喜びも初めだけ、だんだん疎遠になり、彼女は他の遊び、勉強で一切ノータッチです。遊ぶとなると娘が遊ぶのであってベッキーは被害者です。無理やり走らされ、登らされ落とされ、ひっくりかえされたり、そしてそのほかの訓練を強要します。ベッキークンにとって娘は小さいころから最上位者です。彼女の姿を見るとおびえさえしていました。
犬の習性とはそんなものかとそのネットの記事に感謝です。(愛犬しつけ110番)
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