瞑想 新聞記事から

 ヨガアサナと瞑想は動きと静寂の表裏一体です。ヨガのアサナそのものが瞑想にもなります。体操をするのでなく、体の感覚、呼吸の状態、ふくらむしぼむなど、ここの記事に掲載されていることを行えば瞑想になります。このことを動禅といいます。
 最近ではフィットネスとしてのヨガのブームでアサナはヨガらしいけれどただ運動だけで満足している傾向が多くなっています。動禅としてのヨガは痛みを受け入れること、そして一人でやっているのなら自分自身を、そして複数でやっているのならうまくできたときは共感することです。自分をほめる、他人をほめることで自信につながります。
 この新聞記事で瞑想のことを知ってもらうともっと奥深いヨガライフが得られるでしょう。
 またマタニティの出産のときも前はラーマーズ法という呼吸で出産をコントロールすることを行っていましたが、ソフロロジーという新しいヨガ、瞑想と同じ概念で出産は自然なもの、あるがままに受け入れるという考え方のもとに、瞑想と同じ手法をつかってます。
 それでは記事の中身をがっつりと検証してください。そしてやってみてください。

瞑想
1.~マインドフルネスでストレスを軽く~ 新聞記事
(要約)
 マインドフルネスの意味は今この瞬間の体験に「気づき」を向け、評価せずに、あるがままに受け止める心のありかたをいいます。この瞑想を習慣的に実践することでストレスを軽くし自己を客観視する訓練になります。
 まず背筋を伸ばし両肩をまっすぐになるように座り、呼吸はコントロールしようとしません。呼吸に伴い腹や胸がふくらんだり縮んだりする感覚を「ふくらみふくらみ、縮み縮み」とそのまま感じます。すなわち思考と現実の区別をつける訓練になります。普段の思考の泥沼、(勝手な妄想から)から抜け出す練習であります。集中力が身につくだけでなく、思考の癖(思い込み・先読み・白黒思考)から離れて、今、ここからという新鮮な発想ができるようになります。
マインドフルネス

2.~余計な思考にふたをしろ~新聞記事
ひたすら唱える自分の動き
(要約)
 瞑想には数多くの方法があります。ここではテーラワーダ仏教で行なわれる瞑想を新聞記事から紹介します。
 記事を要約すると以下のようになります。
 日本テーラワーダ仏教(上座仏教)はスリーランカやタイで盛んで釈迦の教えを忠実に伝えています。アメリカマサチューセッツ大学のカバットジン博士がその瞑想法をもとに心理療法を開発し、うつ病などの治療に効果を上げています。
 指導はA・スマナサーラ長老で、開口一番、私が教える方法通りに続ければ、誰でも1,2週間で頭が良くなるといいます。その方法は「今自分に起きていることをありのままに観察し、体の動きや感覚を絶えず心の中で実況中継し、思考が湧き出てくるのを遮(さえぎ)るのがポイントです。雑念が浮かんだときは「妄想、妄想、妄想」と3回唱えて追い払います。
 この瞑想はそれぞれ「立つ」「歩く」「座る」三つの瞑想があり、20〜30分間続けます。
 瞑想はろうそくの光や梵字などを一心に見つめて集中する方法を「サマタ瞑想」と呼ばれます。一方、テーラワーダ仏教では「ヴィパサナ瞑想」と呼ばれ、思考の世界の外に出て、心の目に映る現実をあるがままに捉えるようになることを目的としています。
 この瞑想を行うことで、脳では通常の思考の働きと関係する「背外側前頭前野」(はいがいそくぜんとうぜんや)の働きが押さえられる一方、外界と自分との関係を捉える頭頂葉や自分の心や身体の中で起こっていることを捉える「背内側前頭前野」の働きが高められ、自分を取り巻く世界への気づきが研ぎすまされていきます。
 これは現実を等身大に観察する「マンドフルネス」という心の使い方と関係しています。
 頭が良くなるという意味はこの時のすっきりと目が覚めた感じが続くようになることで、気を重くするような思考の癖がなくなり、頭の中が軽く感じられるようになります。この瞑想を続けると、思考の癖が作り出す小さな自分の世界から離れる時間が増え、人々や自然に深くありのままに共感できるようになるのです。

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