集中力を身につける、くつろぎのポーズ

 ヨガのボースの中で一番簡単でまた奥が深いのが「くつろぎのポーズ」です。そのポーズはただ横になっているだけです。サンスクリットで「シャバアサナ」、「死人のポーズ」とあんまり好ましくない名前です。しかし普段やっていて、死人になるくらいそのくらい深くリラックスできますかというとほとんど横になっているだけです。時には寝ている、ほかのことを考えていることもあります。

 くつろぎのポーズは自己コントロール法の一つですから、このポーズに入るとリラックスに専念しなくてはなりません。ここが難しいのです。横になってても何したらいいかわからないのがほとんどです。
 まず横になったら、手足を床に投げ出し脚は腰幅、手は体から少し離して手のひらは上向きにします。そして力を抜きます。
 それから背景公式というのを使います。
 「気持ちが落ち着いている、気持ちが落ち着いている、気持ちが落ち着いている。」と三回繰り返します。
 そして手足や体が重く暖かくなるのを待ちます。少しの時間でいいです。ときには感じられないかもしれませんが長くはしません。約一分以内で止めます。短ければそれだけいいです。集中の練習でもあります。集中力が高まってくると重くて暖かい体を感じることができます。寝てしまっては意味がありません。
目をさますときは、消去動作を行います。意識がはっきりしている、意識がはっきりしている、と唱えます。意識を生活レベルまでもどし、正常にするためです。それから手を握り、肘を曲げ、目を開けて起き上がります。

 ヨガのポーズをいくつかしている間にこのくつろぎのポーズを入れますが、回数が多いほど集中力は身についてきます。くつろぎのポーズは休憩ではありません。集中力を身につける自己コントロール法です。リラックスが不得意な方や不眠症に悩む方にも役立つはずです。