年始の年賀状を書く際に喪中はがきが多いことに気がつきます。ひと家族に連名の不幸のあることも。そこに至るドラマも様々でしょう。「人が生まれ、生きて、そして死ぬ」というプロセスは諸行無常ともオームとも言います。
「生まれた者には死が必ず来る。死せるものは必ずまた生きる。避けられぬことを嘆くなかれ」(ヒンドゥー教聖典「バガヴァッド・ギーター」より)宗教の世界でも人生に達観した人もただそれだけとも言います。いかに生きるかの難しさもありますが、いかに死ぬかも、自らコントロールできないところに不安もありお任せの境地でもあります。
ある新聞に長寿時代の定めを思う老人医療の専門家、フレディ松川著の「フレディの遺言」がありました。介護や認知症などの現実とそれを少しでも予防ができる勘所が書かれているそうです。興味のある人は読んでください。それで思い出したのが鈴木秀子著「死にゆく者からの言葉」がありました。帯には「死の直前に<訪れる仲良しの時間>に人は何を語ってゆくのか」この本も年末年始に再度読んでみようと思います。