ヨガの発祥はインドでありアーリア系民族が自然の本質を見つけました。それは人間の営み、自然の美しさと脅威などを観察し短い言葉で表しました。それは「ユイ」からヨガという言葉になり結ぶ、調和するという意味になります。それはインドでは「創造」「破壊」「維持」というヒンドゥー教の宇宙観における根幹をなす概念となりました。そしてそれぞれの神がヒンドゥー教にあります。日本では沖正弘の沖ヨガでは哲学としてそれぞれを「変化・バランス・安定」としました。
ヒンドゥーでは宇宙はこれら3つのサイクルを永続的に繰り返していると考えられており、
それぞれを司る三大神(トリムールティ)が存在します。創造の神(ブラフマー)は
宇宙を生み出す役割を担います。破壊された後の世界を再創造する神でもあります。
維持の神(ヴィシュヌ)はブラフマーが創造した宇宙の秩序を保ち、維持する役割を担います。悪魔を滅ぼす守護の神でもあります。破壊の神(シヴァ)は世界の寿命が尽きたときに宇宙を破壊する役割を担います。この破壊は、次の新たな創造を生み出すためのものであり、再生の側面も持っています。
この「創造、維持、破壊」のサイクルは、世界が誕生と消滅を定期的に繰り返すというインドの思想に基づいています。
破壊は終わりではなく、次なる創造への準備と捉えられており、これらが一体となって世界を形作っているという考え方です。
日本でも同じような考えが日本の古神道や仏教においても、同様の生命の循環や再生の思想が見られ、物事の始まり(創造)、安定期(維持)、そして終わりと次の始まり(破壊/再創造)は、個人や社会の成長にも当てはまります。沖ヨガの変化・バランス・安定も同じです。
さてここから、出典:ノーベル経済学賞研究で「日本人の給与が上がらない理由」がわかった…日本の生産性を下げた”悪しき文化”を引用した内容です。
2025年のノーベル経済学賞は、フィリップ・アギヨン、ピーター・ホーウィット、ジョエル・モキイアの3氏に授与された。
彼らの理論「創造的破壊」は、技術革新による成長と古い仕組みの淘汰を連鎖的に説明し、資本主義の進化を定式化したものである。
日本の停滞の本質
日本の賃金が上がらないのは「分配の問題」ではなく、創造(新しい挑戦)と破壊(古い構造の淘汰)が足りないため。
• 起業率・退出率が低く、企業の新陳代謝が弱い
• 非効率な「ゾンビ企業」が市場に残り、生産性を下げている
• 教育・再挑戦の制度が不十分で、変化を恐れる文化が根強い
アギヨン=ホーウィット理論の提言 経済成長を生むには、次の4つの連鎖が必要: 創造:挑戦・起業を増やす制度 破壊:倒産・撤退を正常化 成長:技術と人材への同軸投資 制度:破壊の痛みを吸収する社会保障 国家は「投資家兼保険者」として、挑戦を支え、失敗を守る仕組みを整えるべき。
結論として日本の賃金を上げるには、「賃金を上げる政策」ではなく、挑戦・破壊・学び・包摂の連鎖を再構築する必要がある。創造的破壊とは、壊すことではなく「再び希望を設計する力」である。