腕の動きは下部肋骨から

これは私の奥さんの肩凝りを治療してわかったことです。いつもはうつぶせになって揉んでということでしたが、今回は仰向きになって行ないました。片手を耳の横に挙げたところ動きが悪いのです。肩首に緊張が走って痛がります。肘を曲げ、肩の外側の三角筋を団子を作るようにモミ、緩め、ほぐしました。
大事なことですが腕を伸ばそうとするときは必ず下部ろっ骨が動くということです。私は手首を持って肘を伸ばしたり曲げたり軽やかに動かしました。このとき肘に力を入れていては肩に力が入りろっ骨まで動かないことに気がつきました。ろっ骨が動くというのは腰の周りが柔らかい必要があります。骨盤の骨と下部ろっ骨が離れているとき腰は柔らかく肩も柔らかくなります。それで仰向きの状態で腰骨を足の方へそぉっと押すというか引っ張るというか、要するに腰骨を下部ろっ骨から離してやります。当然腕も丁寧に引っ張りながらです。そうするとろっ骨も動きだします。下部ろっ骨の周りは遊離して浮遊骨があるのでやさしく注意深くする必要があります。乱暴にすると折れたりヒビいったりしますので用心が必要です。
こんなところでしょうか。結果は大成功です。肩が楽、軽い、暖かいという評でした。その結果が良かったので教室でもやりました。マッサージ効果もさることながら、これをやってからポ-ズを作るのと、脇を伸ばすポ-ズを作るだけではなくあらゆるポ-ズが作りやすくなっているのには驚きました。腰がゆるみ背中がゆるんで、丁度お風呂上がりに動きをするとスム-ズなのに似ています。

普段の姿勢が悪いと骨盤と下部ろっ骨の間が近づいて胴体周りが圧迫を受け、腰、肩、背中に緊張するのです。ヨガのポ-ズはこの二つの間の骨を分離することを心がけるとずいぶん楽になります。そして腕の動きは骨が動いていること、あばらが動いていることを意識すると肩の動きが滑らかです。
肩凝りの人が多い中、ちょっと気をつけて何かしたらいいのですがそれがなかなか出来ないみたいですね。しばらくは家と教室で肩凝り施術をすることにしましょう。
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