よくある質問とその答え

Q1 ヨガって何?
Q2 どんなことをするの?
Q3 ヨガって何にいいの?
Q4 ヨガの呼吸法って身体にいいの?
Q5 ヨガでからだって柔らかくなるの?
Q6 ヨガで肩こり・腰痛って治るの?
Q7 ヨガで瞑想もするの?
Q8 ヨガやると痩せるって本当なの?
Q9 集中力がつくというけれど・・・

 

Answers

ヨガって何?

ヨガの起源
インドでは古くから瞑想にふける風習があり、その起源は4000年前にさかのぼります。当時インダス文明時代があり、その遺跡から瞑想やヨガの体操であろうと思われる彫刻や像が出土しました。その瞑想にふける風習は後に哲学、宗教的な意味合い強くなりインド発祥の数多くある世界的宗教の誕生にヨガが関ってきました。ヨガは「結い・ユイ」で表わすように結ぶ、調和、制御などを意味することです。 そしてヨガは心とからだの調和のために、呼吸を整え、五感という感覚を磨いて心身統一に役立てる修業や方法を言います。

哲学
ヨガはこのようにしたらこのようになるという実践的な哲学であり様々な方法(体操、瞑想、呼吸法、断食など)がとられています。この方法のことをヨガ行(ぎょう)と呼んでいます。瞑想してみるとすなわち、落ち着いて考えてみると、大自然の中の一個の生命体として自分を見る時、いかに周りから多くの縁をいただいて生かされているかと感謝する。又同時に自分の中にたくましく生きる力が存在することに気がつき、そして同時に自分の努力不足を懺悔する。この生かされる力、生きる力の結びを最高に発揮させることをヨガ行といいます。 生きる、という意味で病気や困難を克服するために生命力、自然治癒力、調和する力を活性化する方法を述べているのも、またヨガ行法です。

矛盾
現代社会は物が豊かになりそれは喜ばしいことなのでしょうが、しかしこれだけでは幸せにならないということも気づきました。生きる価値の基準が物であり、財産であるかぎり、いつまでも経済の奴隷になってしまいます。個人よりも組織という考えのもとで家庭や生活の中でストレスが生じ、心の荒廃、不安、青少年の非行化など様々な問題が現れてきています。またストレスを因に発して生活習慣病(成人病)、そして高齢化社会を迎えて健康不安にも脅かされています。その問題の対応の仕方にしても物を与えたり形だけを整えたりしています。また病気であれば症状だけを抑えたする傾向が強いようです。

価値
今、私たちは先人の英知を知り、大自然の中で人が生かされ、生かしあい、生きていく大局的な考えのもと、「物」よりすることであったり、志であったり、新しい価値観を作ることに生きがいを見いだす、そういう「プロセス」が必要であることに気がつきました。 一人ひとりが幸せになること、価値観を見いだせること、生きがいを持つこと、そのことを考える時間が必要になりました。幸せになるために「思いと活動」を結び、「こころとからだ」を結びつける手段としてヨガの行が必要かと思います。ヨガは一人ひとりが落ち着いて簡単な体操や呼吸法を行ないます。そこには感じる世界があり、考える世界そして気づきが待っているひとときです。急ぐ必要もなく、力も決断も操作も必要のない世界です。からだとこころの調和を回復する知恵の時間なのです。

どんなことをするの?

ヨガのジャンルは広くて選択するのに大変ですが当学院のヨガはマニアックになることなく普通の生活の中にYOGAを生かすことを原則にしています。
レッスンではからだの動きと呼吸そして感じ方を中心に、リラクセーションを目的にしています。
ヨガのポーズをするとき「感じる力は生命力」という考え方のもとで、痛いか、気持ちいい伸びか、無理であるか、どうしたら楽に動けるかなど感じる力を、身につけてもらいます。
感じる力を理解できると力が抜ける、力を抜くということがわかり動きが楽になり、呼吸も深くて強くて長くなります。
鍛えないで、気づくレッスンで、すばらしい自分つくりをする練習をしていきたいと思います。
かけがえのない自分を再発見するひとときです。

ヨガって何にいいの?

ヨガはストレス解消に最適 ポーズを作っていると、体が柔らかくても、硬くても、伸びたり、縮んだりした感覚があり脳にほどよい刺激があります。 ポーズを作っているとき、無念無想にはいたらなくても、刺激にとらわれない、あらゆるものを受け入れるといった脳の刺激に対する態度は新しい発想を生み出してくれます。いつもと違う 感覚は深いリラックスを作ります。 ストレス解消は目、耳、鼻、舌など五感を使うことによって得られるものですが、皮膚感覚を使ったリラクセーションの持続効果は他のものより優っています。 音楽を聴いたり、絵画見たり、マッサージを受けたり、アロマテラピーで匂いをかいだり、食べたりという五感を満足することがストレス解消になることはよく知っています。 そのなかでヨガのポーズを行って皮膚感覚を緩めるという時間はリラクセーションに最適です。


ヨガの呼吸法って身体にいいの?

外からエネルギーを身体に入れる方法をプラナヤマといいます。
食事法も呼吸と同じように外からエネルギーをとり入れる方法です。このエネルギーのことをプラナといいます。質のいいプラナを入れることが当然ですが、プラナの取り入れ方、プラナの活かし方も大切なことです。
呼吸と心臓は密接に関係しあって心肺機能と言っています。浅くて速い呼吸をすると心臓機能に悪い影響が出ます。ゆっくりとした長い呼吸をするようになって 「心臓の発作がおさまるようになった, 楽になった」と多くの人から聞いています。呼吸には、横隔膜を使ったゆったりとした大きな呼吸(=腹式呼吸)と、 肩や首回りの筋肉を使った浅くて速い呼吸があります。精神的な緊張が続くと、この浅い呼吸になりがちです。また胸、背中、腰、お腹の緊張でも横隔膜が動かない浅い呼吸になってしまい、内臓障害だけでなく、イライラの原因にもなってしまいます。
体がやわらかな筋肉に包まれて、そしてゆったりとした呼吸をしているのを観察しましょう。腹、胸、腰、背中、腿、顔、頭が呼吸に連れて動いているのが分かります。身体は暖かく、気持ちもゆったりして、内臓障害(便秘を含む)も肩凝りも腰痛もない世界がそこにあるはずです。

からだが柔らかくなる方法
*毎日、行う
*10~30分間、行う。
*辛いことはしない。小さな動きを楽しむ。
*力を抜くために、自然を感じよう
自分の能力をあげるために、もっと自然を感じて下さい。生活が文化的になればなるほど自然が遠のきます。身体を自然にするということは力を抜いて重さを感じることです。正しい動きはすべて重さを原動力にしているはずです。ヨガのポーズも重さを感じて力を抜いて作ると、なんと楽に出来ることでしょう。
形ではなく力を抜く練習です。

感受性を高めよう
ただ横になってくつろぐだけでは、リラックスできていません。ヨガのポーズをとって、忘れてしまっている筋肉の柔らかさと身体の重さを懸命に思いだし感じて下さい。力を抜いて皮膚感覚を総動員させましょう。
ヨガのポーズをつくった時、痛い原因は3つ。
1.運動不足のために硬縮しているとき。
簡単なポーズで筋肉は柔らかくなります。その際、痛みはありますがすぐに(2~3分くらいで)順応して柔らかくなります。
2.力を入れすぎて、筋肉をしめすぎているとき。
ヨガのポーズは、気持ちよくつくるものですから力を入れて痛いというのは自虐行為です。力を抜くということは、筋肉のゆるみを感じます。動きを作り、ポーズを作ることは、受け身で筋肉を緩めるので
痛みは一切なく、伸びる感覚の心地よささえ感じます。ポーズにとらわれないで、ほぐすこと、ゆるめることを心がけながら、ポーズをつくるといいでしょう。
3.筋肉が損傷をしていて、自己防衛のために縮んで痛いとき。
2.の状態を力ずくでやっていると、この痛みが出てきます。力を抜くということは実際、難しいですが、身体の連動性や重さという感覚を頼りに注意深く、身体を動かすことを心がけて下さい。
ポーズを気持ちよく作っていると、必ず柔らかくなります。

ヨガのポーズの時は微妙な緊張を感じとりながら、楽に楽に意識的に動かして下さい。
もっともっとヨガの奥深さがわかってくるでしょう。

ヨガで肩こり・腰痛って治るの?

普通は風邪を引いてもいつかは治るし、けがしても血が止まり、かさぶたができて治っていきます。
お腹をこわしてもちょっと食事に気をつければ治っていきます。
これを自然治癒力といいます。
病気になったとき体力さえあれば元に戻るありがたい力です。でも体力がなかったりけがをしているのに無理したり、お腹こわしているのに暴飲暴食するとなかなか治らない。
これは当たり前のことです。
そこで肩凝りも、腰痛もこれと同じこと。
いつも力を入れて緊張していると痛みが出てきます。この痛みをとる方法は姿勢をよくして首、肩、腰に力が入らないようにする。すなわち筋肉をゆるめて、痛いことはしない。気持ちも同じようにリラックスする。。などなどで書いてしまえば何と簡単なのでしょう。
身体を柔らかくするとき、物のように扱う傾向があります。力づくで粘土でも柔らかくするように。
でも違います。
腰や肩は心の状態で緊張したりリラックスしたりします。心をゆるめると筋肉がゆるむということを是非知ってください。体操するときも身体を動かすときも気持ちよくゆるめることをする。
そして力を入れる癖をなくすと肩、腰は楽になります。。。
補足;力を抜く方法はあらゆる分野の問題解決の共通語です。
どうしたら力が抜けるか、それは感受性を身に付けることです。
感じる(見る、聞く、臭う、味わう、触れる)力こそより良く生きる源です。
身体の感受性を高めるにはヨガのようなゆるやかな優しい動きが一番です。

レッスンで瞑想もするの?

瞑想は、過去の宗教の修業の中で不可欠のものでした。
心を整えるために瞑想は、今でも大切な方法です。当学院でも時折ですが行ないますが、積極的には行っていません。 ヨガのポーズの中に、瞑想と同じくらい効果のある方法があるからです。 それは感じる力を身に付ける方法で得られます。 ヨガのポーズを作るとき、リラックスをして身体を敏感にします。 感受性を高める練習をすると、ヨガのポーズが瞑想になります。 人のすばらしいところは、困難を克服する能力です。 それは感受性を磨き、高めることで得られます。 工夫する力でもあり、努力するエネルギー、好奇心の源が感受性です。 力強く生きていく力も感受性です。 これが瞑想から得られるのだと思います。
座禅形式で瞑想をする方法
背筋がのびる座り方ならどんな座り方でもいいです。座布団を座骨のところに置いてもいいし、椅子に座ってもいい。ただ背骨が、骨盤が床にまっすぐになることです。ロウソク瞑想や黒点瞑想などあるが、ここでは何も使わないでただ座るという「道元禅師の只管打坐」でいきましょう。
舌は上あごに付け、目は半眼、目を開けているが視点をはずして見ているようで見ていない方法をとる。
手は膝の上に置いておく。呼吸を10まで数える。すなわち吐いて「ひとーつ」、2~3秒で吸って、
次に吐いて「ふたーつ」、1呼吸(吐いて吸う)を30秒くらいかけてゆっくり行なう。2~3回行なう。これで10分ぐらいやっていることになる。


ヨガやると痩せるって本当なの?

ヨガは心の訓練を呼吸法や身体を動かすことで間接的に行ないます。精神的に落ち着 くことで自律神経や内分泌の働きが正常になります。この二つの働きはいつも丁度よ いように働くようになっているのですが心、身体、呼吸のアンバランスで異常になっ てしまい、身体の不調さえ起こします。便秘も肌荒れも生理不順もその他多数の不定 愁訴と言われいるのも同じような原因です。心を落ち着けることをヨガの時間にいろ いろします。声を出したり、皮膚をさすったり、気持ち良く叩いたり、筋肉を緩めた り、伸ばしたり、マッサージをしたりして身体に刺激を加えて自律神経、ホルモン分 泌のバランス調整を促します。

集中力がつく

誰でも集中力はあると思います。興味がある分野では好奇心が湧いてあれこれと深く て長い集中をしているのではないでしょうか。好きな分野だとリラックスが出きるし 心が定まり、柔軟に次から次へと対象に浸っていられます。勉強でも仕事でも趣味で もどのくらい好奇心が持続していられるかだけの問題です。緊張していては興味の範 囲が狭くなってしまいます。当然、持続もできない。要するにリラックスして誰でも 本能的に持っている好奇心を作りだしていると集中力もついてきます。ゆとりをもっ てじっくりと取りかかると集中力も高まるのです。ゆとりがないと好奇心も湧く間も 持てないです。そして好奇心がなくなれば老化が進んでいると言われています。