台湾ヨガ行者洪 獻宗師研修会 報告

台湾高雄のヨガ行者「洪 獻宗師」の研修会が2004年4月7日に当学院で30人を前に行われました。

私たちは心と体をもっている以上、体の訓練は不可欠であること、痛さを恐れてはいけない、ということでした。ヨガアサナの初歩は股関節を柔らかくすること、そして肩甲骨の周りをゆるめることの2点を強調されました。常に目標を持つこと。アサナができることで傲慢にならないこと。常に進化し続けること。毎日アサナは2時間すること。瞑想は1時間すること。毎日、毎日。

デモンストレーターの陳さんは洪ヨガ練習の2年目で体の異変−毒素が抜けていることに気がついたとのことでした。洪先生の練習は連続ポーズです。そしてその連続ポーズを繰り返し行い、徐々にスピードを上げて行うところです。ただ単に柔らかいというだけではできない動きで、かなり強靭な筋肉の収縮を見ました。その動きに耐えられるパワーが必要なのでしょう。初心者の練習はひもなどを使って練習すると効果的だそうです。



そして心の訓欄は欲を持たないこと。食べ物も欲を持たないこと。瞑想をすること。日本のヨガの先生はもっと自分を磨かなくてはいけませんと忠告を受けました。洪先生は道場も持たず、家庭も持たず、ヨガ修業のみの生活である。弟子は自分の修業に邪魔をしない者だけを弟子にしていると言っておられました。自分は修行者で指導者・教育者ではない。ついてこられるものだけがついてこればよい、きびしい一端を見ました。

研修会では通訳の台湾ヨガ会顧問の白林英昭先生、デモンストレーターの陳さんにもいろいろ勉強させていただきました。参加者は道内のヨガ指導者もたくさん来られ親睦も深まりました。この企画ができたのは東京の石井三郎さん、北広島の米澤静香さん、他の方々です。ありがとうございました。(水野)

受講者感想文 高田めぐみさん(研究生・ヨガ指導員) 
洪ヨガ研修会では、多くの驚きと新鮮な感動をプレゼントして頂きました。 洪先生が実践するヨガに対する精神的、肉体的姿勢は、哲学あるいは宗教的な 意味においても、ヨガの原点を意識させてくれました。

その中でも、各関節について、その本来持っている機能を最大限に生かすことが、生体としての健康はもとより、精神的な面においても大いなる効用があり、そのためには苦行してでも努力すべき意義があることを改めて認識させて頂きました。また、関節の本来の機能というものを見せて頂き、人間の持つ力の大きさみたいなものを感じました。

ヨガとは奥深いものであり、一朝一夕には形作れるものではない、心と体の修行なのだと強く意識しました。まずは完全な開脚から・・・心と体をヨガを通じて再生したい、そんなことを真剣に考えさせてくれた一日でした。ありがとうございました。
(2004-06-20)


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