腰を柔らかくする

腰についてはこの項でもかなり書いている。今回は少し趣向が違うのでレッスンでとうとうと述べている。しかし実感が伴わないと受講している方は食傷気味になってしまうから私として気をつけなければならない。

巷で、腰を強くとか強化とかよく言うが板のような腰が強いのではなく、柔らかい腰が強くなることを忘れてはいけない。そのために、まず緩めることが大事だ。腰を緩めておくと多種多様なポーズが実に楽にできる。緩めるとコブラのポーズのように、そり系だけが楽になると思ったが前屈系も腰の柔らかさが必要だったのだ。

腰を柔らかくするために、基本の動きは猫のポーズだ。四つ這いから腰(腸骨)を股関節を軸にして垂らしてそり猫を作る。力を入れないで骨盤を垂らすだけだ。坐骨が上に上がる状態だ。決して力を入れないで、はじめから小さな動きで垂らしていく動きを繰り返す。坐骨が「上に、上に」と意識してもいい。そのうちに胸板(胸骨)が腰が垂れるのに反して立ってくる。わずかに感じれるだけだが胸板が前に、そして立ち始める。骨盤と肋骨が引き離されていく。ちぎれる感じだ。


垂らすのをやめて今度は逆に背を丸くする猫のポーズも作る。これは腰の状態はまったく逆で骨盤と肋骨が一体化して締まっている感じだ。

腰を締めるのを1、緩めるのを5の割合で股関節、腿肉、胴回りを緩めていく。 そして仕上げは腕を前に伸ばす伸び猫である。胴体の重さだけで腰を垂らし、のど、胸骨が床につく楽しみを待つ。ときどき坐骨のストレッチも想像する。

仕上げはコブラのポーズである。 コブラのポーズは典型的な腰を引き伸ばすポーズである。ここからは別項を参照にしてほしい。(レッスン一覧 13.胸を広げると腰も首も楽になる

これをすることで腰が楽になった、膝が楽、肩が柔らかくなって肩こり解消などのコメントが今までにあった。
ここからの展開(前屈が楽になる、正確なスキのポーズから肩立ちのポーズ)は次回に。。。
(2004-03-11)


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