前屈・スきのポーズを楽に作る。準備編
だれでも気持ち良く前屈のポーズを作りたいと思う。柔らかさを判定する目安でもこの前屈がよく使われる。ところが膝裏や腿裏が痛くて思うように倒れない。それを無理して倒そうとすると今度は肩首に力をいれてますます苦しい。
(前屈のポーズ)
体を動かすとき首、背中、腿裏の筋肉は全部つながって動く。このあたりをゆるめると前屈のポーズもスキのポーズも楽にできる。その方法はいろいろあるが今回は治療法で有名な操体法とPNFを応用してやってみよう。
操体法は痛くないほうへ動いて抵抗(緊張)を与え数秒間それを保ち脱力する。これを数回行なう。これをすることで痛みが消える、動きやすくなるというものである。
またPNFストレッチングはスポーツ界で行われている方法で神経生理学に関っている。ようするに筋が伸びすぎないようブレーキをかけている機能を緩めるテクニックである。これに反してブレキーが一層かかるストレッチング反射というのがある。普通の人がよくやる方法で反動をつけて伸ばそうというやり方だ。これはブレキーをかける機能が高まって筋肉が収縮していく。ストレッチやヨガのポーズでは反動をつけて行なうのは禁物である。
腿裏の筋肉はハムストリングス筋というものでこの筋をゆるめると前屈がやりやすくなる。この筋は膝の屈曲をするときや股関節の伸展(膝を後ろに伸ばす)するときに収縮する筋肉だ。この筋肉が柔らかくゆるむようになると、歩いたり階段を上ったりするときに軽くなる。だから前屈の柔軟性は日常生活の上でも不可欠である。
なかなか本題に移れないが、あと一つ肉体的なことばかりでなくイメージも大事だ。股関節の位置である。骨盤の上と下の座骨の間、下から1/3のところに股関節がある。前屈するということは骨盤が倒れるということでそのときの軸は股関節である。すると座骨は後ろにずれることに意識をしなければならない。前に倒すということばかりになって背骨を曲げ、悲鳴を上げるよりもそーっと座骨が後ろに引っ張られる感じを意識するのである。骨盤が寝なければ前屈のポーズにならないわけだ。
本題に移れないまま次回につづく
(2003-12-21)
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