血液をきれいにしよう


友人から聞いた食べ物の話は別に珍しくもなく、当たり前の話だが考えさせられることだった。
医学というと病院などで薬、注射を代表する治療で病気を治す学問をいう。しかしどうもこの医学ではいまや病気が治らない状況にあるということに私自身も気がつかなかった。

医学のすばらしさはけがをなおしたり、病気の原因を手術したり、ばい菌が入って熱を出したりするときは抜群の力を持っている。その病人がどんなものを食べていようと運動不足であろうと考え方が卑屈であろうと病気は治る。これはすごいことである。

しかしアレルギーとか、喘息とか、糖尿病、慢性○○病というやつはあんまり治ったという話は聞いたことがない。定期的に病院へ行って薬、注射でなんとかつらい症状を抑えてごまかしている。これは治ったと言わない。治らないのはなぜか。生活習慣が原因とされているが患者に対して責任転嫁のような気がする。あれだけの巨大組織の医学なのだから生活習慣と言わないで、どんな状況でもぴたりと治して欲しいものだ。

なら、医学の力を使わないで治そうとする方法が芽生えてきている。これは生命力の活性化のための総力戦だ。食べ物の是非、心のあり方の是非が問われる。「自分はまとも」と思っていてもそれはだめ。生命力の方向が治る、悪くなるとはっきり教えてくれる。

その友人から紹介された本が面白かった。
「現代版食物養生法」サブタイトル(先端医療で使われる薬効食品の効力とメカニズム)著者鶴見隆史
著者は医師で食事療法、針灸などで治療を行なっている。

この本を要約すると「血液をきれいにすると病気は治る」と結論している。単純明快な説明でまた迫力ある内容だった。この本には巷で健康に良いといわれているのが「うそ」であったり、その「うそ」が、コマーシャルや書物、健康雑誌などによる教育と洗脳で、いかに知らず知らず私たちに浸っているか、恐ろしくなって来ることが書いてある。

著者は病気の原因を「心」「食事」「生活内容」とわけ、そして樹木の成り立ちで枯れる原因を病気の原因に例えた。
そのなかで食事の重要性を次のように結論している。

◆食物の重要性p54◆
食事の質は健康を大いに左右する。
食事の摂取方法も健康に大きく影響する(食べる量、噛み方、回数、夜食など)。
食物には血液をきれいにするものと汚すものとがある。
概しておいしいとものほど血液を汚す傾向にある。おいしいものは酸性食品が多い。
血液の質の良さ悪さは、組織の質に影響する。
食事を正すと血液はきれいになる。
血液がきれいになると病気は治っていく。
これらのことは病気の成り立ち、生命の木を見ることで理解が出来る。
土壌(動物であれば腸)が腐れば木は枯れる。

◆栄養指導の間違い◆
桜沢式食養の時代陳腐
過食の害(1500カロリーのすすめ)
牛乳神話の崩壊
塩は高血圧の原因ではない
ショ糖をとるな
高たんぱく質の害

私はこの本を読んで「血液をきれにする」には栄養過多、過食、おいしいもの、動物タンパクを必要最小限にすること。腸を腐らすと肉体は衰えるのだ。このことに十分な共感を得た。

私の友人は伊豆・下田市で半断食の合宿所を開設している。食事に、血液をきれいにすることに興味ある人は彼のホームページなどで勉強されたらいかがであろう。
http://www.family-yoga.jp/p09ito.html

(2003-07-15)

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