「気」は特別なものではなく、誰でもが使えるものだし、叉知らないうちに使っているものだ。
「手当て」も無意識に手を当てて気を利用している。また介抱するときもそのようなしぐさで「気」で癒している。そして祈りも気のエネルギーを出しているそうだ。
「気」は決してオカルトの世界ではなく、謙虚に自分を見つめ、癒しを祈るもので、そのとき素直な思いがその人のエネルギーとなって人を癒し、癒されるのだろう。
それでは始めに二人、一組になって交替で気を出す練習を行なう。気を出すことに慣れていない私たちがいきなりそんなことはできないので、始めは触れ合うということで準備をする。
一人がうつ伏せになって、一人が足もとに座って、ふくらはぎのマッサージを行なう。しかし、マッサージでないからせっせと手は動かさない。触れる前に自分の手の平を十数回こすりあわせて、気をため、互いの手を近づけて気、らしきものを確認してから、相手の片方のふくらはぎに手を当てる。両手でふくらはぎを包むようにすると気持ちがいい。ふくらはぎ周りだけを三回ぐらいにわけてゆっくり行なう。反対の脚も同様に行なう。脚のむくみがとれて脚がほっそりとなる期待もできる。
その頃には、もうその手からは十分な暖かい「気」がでているはずである。自分でも実感できる。いつもは冷たい手がぽかぽかして驚くこともある。相手からまた、気をもらい、お互いが元気になっていく。
次にその手を腰や肩に手を当てる。もんだりしないでただ、手を当てる。柔らかい暖かさが腰や肩の緊張を取り除いてくれる。数分間当てたままにしておく。まるで別の熱源で暖められているようである。そこから汗が吹き出るようなときもある。そしてお互いの体、全体がぽかぽかしてくるのは面白いものだ。気が巡ったときにお互いが元気になる。
(2003-05-23)