前屈のポーズの発展系
ぜんくつ→舟→すき→肩立ち→橋→すき→舟→ぜんくつ
この連続した動きを何回かくりかえすことでますます流れがよくなっていく。一つ一つのポーズの完成度が高まっていく。
よく似た考え方は太陽礼拝体操や月の礼拝体操に見られる。しかしこの流れは祈りではない。筋肉と神経のつながりが良くなっていくのだ。動きで大切なことは「軽くて楽」な動きである。
流れがよどんだり、力んだりしてはいけない。あくまで川の流れのようにゆるやかに、とめどなく、おだやかに、この身をまかせるように動くのである。
説明:
ぜんくつは脚をのばして座り、上体を股関節から折るように前に倒し手は足先に軽く触れる。
完成度が高くなくてもよい。背中を丸くしないのがポイントだろう。
舟はぜんくつから身体を起こして腰(腰椎2,3番)が床に着くようにして上体、脚を床から上げる。笹で作った舟のようである。肩が下がってうなじが伸びてお腹に力はいるポーズだ。
すきのポーズはふねから脚を下ろさないでそのまま足先を頭方向の床につける。反動という一気に上げるというより流れるがごとく脚が流れている様である。
肩立ちはすきから作ることが多いが力づくですると腰を痛めたりする。始めは片足づつ上に上げるといいが慣れれば両足そろえてうなじを支点に完成ポーズをつくる。
橋のポーズに流れるために肩立ちから腰を緩めてくの字のポーズをつくり、片足づつ床に着地する。完成は両足が床に着いて手で支えた腰が緩みきって曲がっている。
すきに行く前にくの字のポーズ、肩立ち、そしてすきにいたる。腰が緩みきった時の肩立ちのポーズの感触は特別気持ちがいいし、きれいである。
舟のポーズに戻るが脚を下ろすときはそけい部をしっかり締めることだ。そして足を着地することなく、上半身を上げて手を伸ばし舟の完成だ。
ぜんくつは舟から脚を下ろして尻を後ろに引きながらやはり股関節から上体を遠くに糸を投げるように引っ張る。少々脚が曲がっていたってかまわない。
そして再度この動きを繰り返す。2?3回流れるように、流れるように、穏やかに、身をまかす。
(2007-02-09)