体質改善、自己改革を強く望む人は ヨガ指導を行うとよい
ある本のあるところにこんな内容が書いてあった。
-----先ごろ、船の酔わない方法を聞いて、本当に酔わなくなった。それは、自分で船を揺すっているつもりになることである。 船より先に自分が体を動かせば、絶対に酔わない。船に揺られて体を動かすとひどく酔う。実際は船の中で自分が揺すっても、それで船が動くことはないが、一瞬自分の動きの方が早ければ、それは動かしたのと同じ効果があって、全然酔わなくなる。-----。
なるほど酔い止め薬に頼ることなく自分が主人公になればいいのか、ヨガと同じだなと思い、ある場面を思い出した。

ある日のヨガ道場の講義   (固有名詞が検索でヒットしないようにしている。)
受講生当番が大声で「台所3名受付2名外出1名、総員153名!朝のご講義!お願いします!」とこんな風にして、○導師を迎えて講義が始まる。朝は6時に起床、般若心経の読経、数キロの山道のジョギングまたは散歩、道場内の掃除、味噌汁の朝食、それから浄化体操(便秘解消やエネルギー放出の体操)呼吸法などが一通り終わって講義を受ける。講義の内容は様々だが終わったあとは必ず質疑応答がある。質問が無いとものすごく怒る。「何も聞いていないのかぁ!!!」と老若男女と外人100名以上が自分のことのように必死に質問を考える。ヨガのこと、人生相談、病気の相談、次から次へと手が上がりそれに答えていく。ふざけた質問があると「立てぇ!!!」と言って皆の前でめちゃくちゃ怒られる。皆は正座不動である。時には笑いがあったり、しーんと静かに緊張したり、おびえたり、納得したり、自信がついたり、静・動巧みに皆を操る。

静岡県三島市にあった○ヨガ修道場は富士山がきれいに見えるところだった。○導師もずっと前に他界されその道場も今はない。その代わり修了生が全国各地で活動している。華々しく活動している人もいれば教えを黙々と伝えている人も、自分の中にとてもかかえきれないたくさんの財産を得て人生を切り開いている。

「あのなぁ、本当に困ってるのだったらヨガの指導をやれよ」「教えるために勉強しなきゃならんだろう」「金に執着するなよ。そんなことしてたらなにも入ってこないぞ」「知ってること全部出せよ。そしたらいっぱい入ってくるから」「かねだせ、ちえだせ、あせだせって知っているか」「自他一如で人のこと心配せいよ」「資格って知ってるか、ワッペンと違うでぇ、ほんとの資格は自分で自分をほめれる自信がついたときだけや、あんたらワッペンがほしいのかぁ」「自業自得の業をよくするのは自分だけや」「奉仕に駆け引き、取引するな、それは心が汚いというんや」(いつの間にか関西弁)

ヨガを○導師から教わり指導を始め、私もいつの間にかこんな畏れ多いことを無自覚に言葉に出すようになってしまった。懺悔!懺悔。しかしタイトルの「・・ヨガ指導を行うとよい」はある条件さえクリアすれば真実である。それは次のとおり。執着しない、学び続けること。損を楽しむこと。
○修道場パンフから
(2006-11-30)


homeへ