動きの回路を良くする


--割り座仰向きからコブラ、弓、アーチ、スキ、前屈という楽しいひととき--

動きは力づくではないし又その動きのポーズは独立でもない。軽くて楽な動きはつながりをつくり、筋力を増し可動域を広げる。
今回はヨガブロックを使って背中の緩みを作ることからはじめる。その目的はアーチのポーズ、スキのポーズ、前屈のポーズをつくることである。

割り座・仰向きを作る。楽にできる人もできない人も背中にヨガブロック(厚さ10センチくらいのタオルでもよし)を置く。そして1分くらいそのまま保つ。ブロックをはずした後、割り座仰向きの感触は非常にいいはずである。それを実感をしなければならない。うーん楽になったとか背中が床に吸い付いたようだとか、肩が浮いたようだとか、、そういう感じが大切である。ただチカラでできるからできるというのは寂しい。(これは人間性にもかかわってくる。幸せ、ありがたさを感じない鈍感さは人間的に寂しいものだ。)

背中が緩んだという感じとその緩んだ勢いで、うつ伏せになってコブラのポーズを作る。そして弓のポーズも作る。背中が緩んでたるんで垂れていつもより気持ちよくできるはずだ。
    
そして又仰向きになり、今度はアーチのポーズにチャレンジする。かなり気持ちよく手でカラダを押せるはずである。そして気持ちがいい。ブロック割り座仰向きからここまで一連の動きで行う。つながる感じがあるからスムーズに動けるはずだ。できなくても決して悲鳴を上げてはいけない。回路が遮断するからである。できなければやめればいい。

そして続けてアーチから床に背中をつけて、背中の緩みを感じあごを引いて背中を広げながらスキのポーズを作る。これが又軽く尻や背中が楽々と浮くのである。しっかりとあご骨と胸骨を押さえて首・うなじを伸ばして完成ポーズを作る。体操でないのだからそれぞれを重さとしてつぶし、持ち上げ、引っ張り、緩む感じを受け入れ、時間が過ぎていく。ほっとするようにスキのポーズからもとにカラダを戻していくがそけい部を閉め続けていくことは忘れてはならない。それはあごが上がらないようにするためである。のどを閉め、そけい部を閉めて背中を床に軟着陸させる。

ほっとくつろぎたいところだが、うなじを伸ばして肩を下げ胸を閉じて(腹筋を使って)起き上がる。そして足をそろえて前屈のポーズだ。さぁ、いかに。。背中が緩めば腰だってハム筋だって多少は緩むものである。坐骨を後ろに下げて胸を張りそけい部を閉めて胴体を前に倒せば立派に前屈のポーズになる。膝は少々まがたって呼吸が楽なことが大切なのだ。胴体を膨らんでしぼんでというひとときを楽しむ。

(2006-11-12)

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