眼の動きとカラダ
ポーズを作るとき目の動きを結構うるさく言う。気が付かないで力づくでやっているので、くどく繰り返し言う。目の動きでカラダの動きが変わるからである。カラダのつながりが良くなるのである。それが柔らかさを生み出し、動きの可能性を作りだす。眼の適度な動きは緊張を取り去る役目もある。瞬きを含めて眼の動きはココロの状態を表す。目は大きな可能性と万能の力を持っている。それはココロの働きなのだ。
私たちの日常生活は目に依存することが多い。その割には目のことについて何も知らない。ただ近視だとか老眼だとかくらいである。パソコンを使っていたら目が悪くなるというが要は眼の使い方である。本を読んだら眼が疲れるかもしれないが視点移動しているからパソコンのように固定した眼の使い方をしていないためにそれほど疲れない。眼は動かすものなのだ。そして瞬きをしなければならない。眼が動いているときに眼の筋肉はリラックスする。固定するのは良くないのだ。見つめるのは良くないのだ。それはポーズを作るときにも筋肉を固定した使い方、眼を固定した使い方はともに緊張を作り出す。
眼は顔の周りの神経と同じく、脳神経に支配されている。すなわち感情に影響されている神経だ。キモチが顔に表れ、目に表れ、のど声に現れる。カラダの緊張を解くために眼を使い、ココロをリラックスさせる。また顔の表情を和らげてココロを緩める。ココロは自らコントロールできない代物だ。だからそれに近い部位でコントロールを試みる。ガク関節を動かして緩めることも時にはする。
(脳神経:末梢神経のひとつで脳幹部にある神経群 嗅神経、視神経、動眼神経、、{嗅いで視て動く車の・・・という覚え方})
ちなみにヨガをすると目が良くなるというのはホントである。そんな人がまわりにたくさんいる。ところが全員かというとそうではない。全員なら眼鏡屋さんはなくなっている。たくさんの例外がある。私もその例外に入ってしまった。自分も治したかった。いろいろチャレンジした。でも治らなかった。近視に老眼が入ったことでそのチャレンジをやめた。おかげで本もたくさん読んだ。実行もした。しかし役に立たなかった。ケガの巧妙で目に少し詳しくなった。
私なりの目をリラックスする方法を列挙する。当然、体の動きを良くするためにである。
目はイメージ化しやすいのでこんな表現になった。
・まばたき10秒間に2?3回。
・みつめる、そして眼を閉じる。
・眼の体操、左右前後前後(3次元的)
・目をリラックスする。
・緊張しないように視点を移動する。
・遠くのものを探すように見る。
・全体を見ながら中心固視する。
・眼を動かすときに流れを見る。受身でものを見る(電車に乗っているとき景色が流れる)
・眼を動かすとき耳を動かす。眼の玉を置くに引っ込める。
・眼を寄り眼にして1ミリ移動。眼を閉じて行う。
・眼を早く動かす。閉じて行う。
・眼鏡なしで見ると目が気持ちいいとイメージ。
・安らいですっかりリラックスしている。片目づつする。
・眼を閉じて縦方向に眼球をゴムホースのように圧迫。
・焦点をはずす。
ヨガポーズをするとき瞑想をするとき、何かやってみて何か変わるかもしれない。
それを楽しんでやってみてほしい。結果が得られないかもしれない。私のように。
(2006-09-15)