それってストレッチじゃないの!!
仲間の体験談。あるところでヨガの講習会があった。老人が多いクラスでゆっくりと体を動かす内容で行った。「気持ちよく」「無理しないで」を連発しながらの60分授業が終わった。和気あいあいで感想は体が暖かくなった、軽くなったと評判は良かった。
終わると主催者が曰く、「今日のはヨガですか、ストレッチ体操じゃないのですか、どこがヨガなのですか」。仲間はかなりへこんだそうだ。
私は良い話を聞いたと仲間にお礼。それからヨガって何だろうと談義が始まった。ヨガに関わっている側、受講する側、そしてハタから見ている企画者側とそれぞれが違うヨガに対する思いの面を持っている。今回のヨガと受け取ってもらえなかった問題は企画者のヨガに対する期待の違いである。

ヨガの意味は何であろうと考えた。適当に列記してみた。結ぶこと。つながること。自然であること。変化すること。バランスであること。安定していること。重さであること。喜びであること。命であること。生きること。病気であること。喜びであること。自他一如であること。悩みであること。力強さであること。安らぎであること。優しいこと。いやなことをすること。元気であること。瞑想であること。呼吸法であること。悟る、理解すること。とららわれないこと。食事法であること。集中すること。美しいこと。。。。

たぶん、まだまだあると思う。共通項は「自然と結び」かな。そして結論項は「喜び」かな。それぞれが何でヨガなのか、考えてみよう。なにもむつかしい哲学を振り回さなくても私達が生きているということが、すごいことで、ありがたいことで、申し訳ないことなのだ。
ヨガ指導に関わる人が多くなってきた。そしていつの間にかやめていく人も多い。ただ体が柔らかいや、体を動かすのが好きだけではヨガ指導を続けることは出来ない。ヨガ指導とは学び続ける態度である。いつもヨガとは何?そして今、行っている動きはどこがヨガなのかを問い続けることだ。そこに新しい発見が沸いてくる。まねをして付け加えるのでなく、新聞記事や本や人の話がエレメントになって自分の中から沸いてくるのだ。そんなときのヨガ指導は楽しく満足なひとときになる。受講生も同様、すっかりリラックスして、元気なっていく。主催者も企画の満足で喜ぶ。自他一如の世界である。
(2006-03-31)


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