首を柔らかくする−リラックスの効用
お風呂上りは身体が柔らかい。そんな時、強い動きを作ってはいけないが驚くほど楽に身体が動く。 なぜだろう。血行が良くなって筋肉が柔らかくなるからか、それもあるけど、それだけではない。 きっと、いい気持ちになるからだと思う。お風呂に入らなくてもいい気持ちになれば身体は柔らかくなる。

教室で初めにどのくらい柔らかくなったか、チェックのポーズを作る。前屈、ねじりなど作っておく。そして二人のペアになり、首周りをマッサージする。力を入れないで丁寧に首周りをほぐす。赤ちゃんの体を触るような感じでいやな気分を与えないことだ。5分くらいやさしく、軽やかに触れて緩める。これでおしまい。

頭に力が入らないように起きて先ほどのチェックポーズを作ると、変化が大きくなっていることに気がつく。ある人は涙が出るくらいうれしいという。まだやることがある。それはマッサージをした人も同じようにチェックポーズを作るのだ。同様に柔らかくなっているはずである。

私の資料集に以下の言葉がメモってある。

==自分自身のまるごと全体のからだの中身が優しさという生き物になりきったときすべての動きを易しく動くことができる。その感じは安らかで休まり癒される。==

ヨガの授業では動きのあるポーズと何もしないで仰向きになるくつろぎのポーズを交互に行う。緊張と弛緩のバランスを図るのだ。くつろぎのポーズの時、力を抜いてリラックスしてくださいと言う。このことって初めての人にとってすごく難しいのだ。どうやって力を抜いたらいいのか。いろいろな方法があるが「目を柔らかく、やさしくする」のが効果的だ。絵でも写真でも実物でも自分の大好きなものを見ているときはくつろぐはずである。それをイメージすると力が抜けてくつろぎやすい。
頭(大脳)が緩むと運動神経でもって筋肉が緩む。このとき筋肉の柔らかさと重さを感じる。その感じは頭に伝わる。またまた頭が緩む。そしてまた筋肉の在る身体も緩む。こんな関係からお風呂に入ってもマッサージをしても、くつろぎのポーズを作っても、うれしいことがあっても、感謝の守備範囲が広がってもリラックスできるのである。だから古人は感謝しなさいといっているのだ。リラックスして自分が楽になるよと。
(2005-09-08)


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