超・体の硬い人のために

体の硬い人のパターンは大体わかっているのですが、極端な人もいるのです。先日、同時にそんな人が、同じクラスに来られました。お一人はマラソンが大好きだけれど、膝が壊れて、一番好きなマラソンができないと嘆きます。あとのお一人は首おかしくて、いつも吐き気を感じるとのことです。ヨガは治療ではないのですが姿勢を良くしましょうと、姿勢を良くする動きを勧めました。
お二人ともまず床に座れない、膝を曲げて座ることも足を開いて座ることも、まったく不能です。困りました。座る姿勢をするだけで体はがちがちに緊張しています。ちょうど下にあるイラストのようでした。
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まず、緊張をとることが大切ですから、手を後ろにおいて手で体をささえると背中は緊張しません。背中を丸くすると筋肉が硬くなって後ろへ後ろへ傾くのですから、手の支えは背中が緩むまで、そのままにして胸をそっと出していきます。まずは背中の緊張をとるためにこれだけでいいのです。5分くらいするつもりでいましょう。
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次に前屈ができるように補助をつけながら行ってみました。まずお互いが向かいあって両手をお互い手首を持って後ろに倒れます。背中を伸ばすように心がけます。次に硬い人の後ろの補助の人は座り、同じように背中を伸ばすために、前に倒れていきます。
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そして最後の仕上げは壁にもたれてもいいのですが、ここでは補助の人にもたれてみましょう。
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これだけ行うと背中の緊張はすっかり緩み、しっかりとお尻、坐骨で体を支えることができるし、前屈のポーズもそれなりにできるのではと思います。
先のおふたか方は膝が痛くなくてしっかり正座も長座(足を伸ばして座る)もできるし、首の変な方は背が伸び胸が開いて気持ちがいいと評価してくれました。