体は骨で支える

10年前の話しです。当時高校生を相手に強いチームを作る目的でヨガを行っていました。このチーム、はじめは芽が出なかったのですが、2007年には甲子園出場しています。当時の様子です。
今日から札幌南高校の野球部研修が始まりました。来年の春まで6ヶ月間続きます。私たちヨガ指導陣は楽しくて緊張して充実して疲れる期間です。何しろ相手は高校生、下手するとこの時はからだを張っていますので怪我をしかねません。しかし長年のヨガの実績をここぞと思い知らせる私の晴れ舞台でもあります。24名の若武者さん、私を最高に困らせる半年にしてください。私も燃えているんです。
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彼らに説明することは動きを作る時、ヨガのポーズでもボールを投げる動作でもいいのですが、からだに必要なものは骨と、筋肉と神経ですと。
機能的な動きを要求される時、からだを支えるのは骨、動かすのは筋肉、指令は神経と言うように役割分担しているはずです。ところが私たちのからだは姿勢を悪くすると筋肉が支える役割を持ってしまいます。これでは筋肉の本来の動かすと言う機能を奪ってしまうどころか疲労と故障につながってしまいます。それだけでなく筋肉のもう一つの役割、感覚を得るところが台無しになります。
猫背が肩こり腰痛を作る原因になるように緊張した筋肉は体を痛めます。それで動きまたは姿勢を作る時、骨を感じてくださいと私は彼らに言っています。骨で支えると筋肉がゆるむのです。リラックスできるのです。筋肉がゆるむとその筋肉は動くために、パワーのために本来の力と感受性を発揮でき、楽に動ける、可動範囲が広がるのです。

上手に前屈のポーズを作って背中の緊張が取れた時、戻して足を伸ばしてみると、なんと尻の坐骨の存在が大きくクローズアップされて感じるのです。そしてそれはその坐骨がしっかり床に押され、背筋が伸びていることが感じられるのです。筋肉の存在を意識しないで、骨だけの存在を意識したとき、そのまま肩をねじってみると大きなねじりが生まれます。

うつ伏せでコブラのポーズというそりポーズを作る時も同様です。状況が見えないので説明に困りますが恥骨でからだを支えると腰が気持ちよくゆるんでいるのですが、恥骨の上にある下腹部で支えると腰が痛くなるのは腰が緊張してからだを支えていることになるのでしょう。
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今日はちょっとむつかしかったでしょうか。実際、体験してみたらよくわかることなのですが。。。それでは、今日の学びは歩く時もイスに座っている時も骨を感じてくださいということでした。筋肉はゆるんでいるので骨が自由に動くはずです。動きが楽になるはずです。