イスに座る、イスから立つ

イスへの立つ座るは職場や家庭のイス、ソファ、食卓、電車、バス、ベンチなどたくさんあります。この動作の間違いが積もり重なって首腰に負担になっています。小さな不具合だから感覚はほとんど知覚しませんが重なってくるといつか故障になりうると思います。
動作の基本は動作の最中は背骨が伸びることですから、座る時も立つ時も首も背中も伸びる感じをつかむことが大切です。その動作が漫画にしています。行って見るとわかるのですが、足で床を押したり、腹筋に力が入っているでしょう。ところがただおしりを上げる、お尻を下ろす動作をすると(いつもの動作です)首に力が入ったり、腰が緊張したりするはずです。
このような正しい動作の習慣を身につけて下さい。首や腰の緊張がかなり軽減されるはずです。

歩き方

姿勢について 2012-10-26 の続き
”何か疲れやすい”というのはよく会話に出てきます。
心の問題も体の疲れやすさを招きます。心の問題は自分で気づいて解決できることもあれば、他から解決法を与えられるのも一つです。例えば、先の当学院のセミナーのような「心の成長を支援するセミナー」などを受講することも、またカウンセリングを個人的に受けることも大いに利用したらいいと思います。
要するに心身のアンバランスが”何か疲れやすい”と体に訴えています。
心には問題ない、病気とかそういうものではないとすると、体の使い方の問題になります。
「疲れない体」になるためには栄養剤やマッサージではなくて、体に負担をかけないことが大切です。間違った姿勢でいることは筋肉への負担が大きいのです。世の中には猫背を自認している人が多いのですが、前に倒れないように筋刺激を受けている背中などにはいつの間にか筋トレーニングの結果のように筋肉がついて丸くなっています。そしていつも負荷をかけているために柔らかくなることなく緊張し続け、不快を感じてしまいます。
「猫背になるのはやめる」(タバコをやめると同じたぐい)とウソみたいに楽になります。静止の姿勢「座る」、「立つ」は前項(姿勢について 2012-10-26 )にも”骨で立つ”とありますので省略します。
次に歩き方です。歩き方を間違えればやっぱり疲れます。
私はモデルさんの歩き方は知らないので、できません。
しかし疲れない歩き方はできます。足にハネがあがらない歩き方、靴が長持ちする歩き方、足が太くならない歩き方を紹介します。
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漫画を見てください。右脚の運びを強調しています。右足はずっと後ろから股関節から振り子のように振り出していますが、その途中の瞬間がその漫画です。足首の力が抜けているでしょう。実際地面に直角かどうかはわかりませんが、力が抜けていればだらんと直角近くになるのではと思い、描いてもらいました。その脚は地面に着いていません。空中の状態です。そしてこの右足は振子のようにヒュッと振り出しています。そして後ろから振り出すときもけっして地面をけっていません。地面をけるからハネが上がります。後ろからこの漫画の状態まで足の甲は前を向いたままです。
ここのところをどのように表現するかといいますと右足の「甲を前に出すようにして歩く」、ということになります。
太古の昔から歩くことは基本です。間違った歩き方をしたら足を痛めるのです。歩くこと、この基本的なことをこれでいいのかと自問しながら歩いてください。
この歩いている漫画の女の子は下を向いていますが、これは良くありません。まっすぐ前を向きましょう。
{余談}山に登っていたときに重い荷物を担ぐときは少し重い靴を履くことといわれました。これもこの説明でわかるような気がします。荷物の加重のせいで重い靴ではなく、軽い靴だと足首の緊張が残って脱力ができないためではないかと思います。重い靴だとその重さで足首が脱力できるのです。足の疲れが脱力で取れて長時間歩けるのです。
参考漫画 拙著「体が硬い人のためのヨガBasic Lesson」

肩を楽にする

牛面のポーズ(ゴームカアサナ)の上半身を紹介します。

肩の構造は腕、鎖骨、肩甲骨から成っていて腕は鎖骨で胸骨だけに付いています。だから人間の腕は動物と比べて可動範囲が大きく、手を背中で上からと下からとで合わすこともできるのです。ただ力づくで腕を背中にまわしても痛い=緊張するので動くことはできません。肩の力を抜くことが大切で、補助をしている動画がありますので参考にして下さい。ポイントは腕をぶら下げているところと補助の人が力を入れないために手の甲で正座している人の腕を後ろへ動かしているところです。
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次に一人で行う方法です。このポイントは他のところでもよく使う方法ですが、小指を強く意識することで肩の力が抜けます。そして体を反らすことが体全体が緩むことになりますので、何回も腕が楽に動くようになるまで楽に気持ちよく反らせます。手の指を使わないのもポイントです。指に力を入れると肩が硬くなります。腱鞘炎もこの辺に問題があるようです。上から下に下ろす方の手も体を揺すりながら下ろしていきます。腕は胸と背中の大きな筋肉で動いているのでこの部分をゆるめる動作をしているのです。
これも動画を見て下さい。
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肩の硬い人は痛くないようにアゴや胸や胴体を動かしながら腕をひっぱっると柔軟になります。痛くしないで動かすこと、軽くて楽に繰り返し動かすことで筋肉が緩んでいきます。
注釈:手の指を使わない意味は背中へ、ベルトなどを使って補助する場合がありますが、これは肩を硬くするだけで私は勧めていません。